Vette Mar. 2011

110209-1.jpg
2011年3月号。
紹介が遅れたのは、あまり興味深い記事がなかったから。届いてパラパラと眺めて、しばらく放置してありました。

 

 

110209-2.jpg
表紙になっているZ06。NAで734hp。過給機付なら珍しくもないですが、NAでこの出力はアメリカンV8ならでは。サーキットとストリート、どちらも対応できるクルマというコンセプトですが、アイドリングはかなりラフで爆音ではないかと思います。ストリートも走れるとは言っても、街中では迷惑かも。
もちろんサーキットメインなので、車内にはクールスーツ用のアイスボックスなども積んでありました。

 

 

110209-3.jpg
最近のVette誌で力を入れているらしいオークションの記事。コレクターカーの相場は今が底値なので、カーマニアの人も投機目的の人も仕入れのチャンスです。アメリカではコルベットはコレクターカーとして地位が確立しているので、数万ドルで買えるものから数10万ドルのクラスまで幅広い予算に対応します。
若いときには、投機目的やコレクションといったクルマの扱いをあまり快く思っていませんでした。でも最近はこういうのもありだなぁ、と思っています。確かにクルマの機能は走ることなのですが、「走らせてナンボ」というだけでもないと思います。所有する楽しみ、眺める楽しみ、売り買いする楽しみというのは、クルマが道具ではなく文化として扱われている側面だと思うようになりました。
次にコルベットを買うときは、アメリカのオークションで探してみたいです。

 

 

110209-4.jpg
DIYボディリペアの記事。
日本では意外と知られていなくて驚いたのですが、コルベットは1953年の初代から最新型までFRP製のボディを被っています。日進月歩の化学物質ですから、組成や製法などは変わってきていますがFRPという基本は変わりません。
FRPは、普通のクルマの鋼板やアルミのように凹むことはありません。隣のクルマにドアをぶつけられても、塗装は傷つきますが凹みはしません。しかし強い衝撃で割れます。鋼板の場合「板金修理」の手法が広く知られていますが、FRPの場合は修理方法が異なります。

 

 

110209-5.jpg
チューニングしたLS7エンジンをC3に搭載する連載記事。
日本では、すでにあるエンジンを分解して調整/加工を施して組みなおす、という手法のエンジンチューンが一般的です。しかしアメリカではエンジンのパーツすべてを単体で選択/購入して、ゼロから新品エンジンを組み上げるという手法もよく行われます。そのためエンジンブロックやヘッドといったエンジンを構成する基本的な部品も、メーカー純正品の他に複数の会社が互換品として、より性能を上げる工夫をして販売しています。すべて社外品で、純正と完全互換のエンジンを組み上げることが出来ます。

最近、中国が粗悪な自動車部品の複製を製造販売をしていて、自動車メーカはそれを規制しようと動いている報道がありましたが、自動車部品の世界では昔から行われていた普通のことです。中国製は粗悪なものが多かったというだけです。
ソフトウェア、電子機器、芸術関係は複製品を厳しく規制しますが、機械部品をそれらと同じように扱う最近の報道には少し疑問を感じます。
話が脱線してしまいましたが、今回はチューニングですから選択する部品はメーカー純正品より高性能なもので、価格も少し高い場合がほとんど。上述の粗悪複製品とは事情が異なります。

今回は各種パーツ選択について、その選択理由や特徴などが述べられていました。私は、もう自分でエンジンを組むことはしなくなってしまいましたが、こういう記事を読むのは想像が広がって楽しいです。