Vette April, 2011

110318-1.jpg
紹介が遅れがちになっていますが、毎月ちゃんと届いています。
表紙はDragon Race Engineeringによって製作された1100HPのC6。このクラスになると、LS7やLS9のようなアルミブロックではだめなようで、鋳鉄のLSXブロックを使用しています。こういうのはショーカーなので、実際に公道やサーキットで速いとかいうのとは別問題です。もの凄くお金をかけたチョッパーのオートバイなどと同じで、ある種の工芸品と言っていいと思います。まあ、あまり走らせるものではありません。私は結構こういうのもアリだと思っていますが。

 

 

110318-2.jpg
これは本文ではなく、CRAFTSMANという工具メーカの広告です。日本ではあまり見たことがありませんが、アメリカではとても有名な工具メーカです。決して高いものではありません。普通の値段です。
アメリカにはSEARSという全米チェーンのデパートがあります。日本ではデパートに工具売場なんかありませんが、SEARSはほとんど1フロアをDIYの売り場にしていて、そこで扱っているのが、このCRAFTSMAN。
この工具メーカのいいところは、決して高い工具ではなく、どちらかと言えば安い方に属するのですが、ほとんどの工具が永久保証になっていること。もし壊れたら、無償交換です。しかも、レシートも保証書も必要ありません。壊れた工具をSEARSの工具売場に持っていくと、その場で新品に交換してくれます。面倒な手続き一切なし。道端で拾った錆だらけのレンチでも、おじいさんの工具箱から出てきた歯の欠けたニッパーでも交換してくれるということになっています。私も、ソケットやラチェットドライバーを交換してもらったことがあります。ソケットはハンドツール用なのにインパクトで使っていたら割れてしまったのと、ラチェットドライバーは思いっきりハンマーでひっぱたいたらラチェットの歯が欠けました。でも、交換してくれました。高級工具も永久保証を謳っていますが、売っている場所が限られているので交換も面倒。その点、CRAFTSMANなら近場のSEARSに持っていけばいいというのが、人気の理由です。

 

 

110318-4.jpg
2008年に退職したGM Performance Divisionの元Director John Heinricyの功績を紹介した記事。コルベットの面白いところは、このようにコルベットの開発に携わった人たちがメディアで様々なエピソードを紹介することです。そして、皆が自分の作品とでも呼べるコルベットを愛していること。
彼の愛車は1996年に1000台しか生産されなかったGrand Sportの001号車。コルベットに関わった人たちのエピソードを読むと、このように職権によって購入したと思われるコルベットに乗っている人がいます。GMは巨大企業ですが、わりとこういうことが許される土壌があるのでしょう。

 

110318-6.jpg
連載になっているProject C3 Triple-Ex。今月は、Dartのエンジンブロックの加工を紹介しています。日本のチューニングカーでは、ターボが普及してからあまりエンジン本体に手を入れることはしなくなりましたが、アメリカの場合はエンジンブロック単体でも売っていることから、まだまだエンジン本体を加工することをよくやります。そもそも、市販されているエンジンブロックは加工しないと使えないことがほとんどですし。
こういうのを読んでいると、久しぶりにエンジンを組みたいという気持ちになります。エンジンを組むことは実はそんなに難しくなくて、一番面倒なのはクルマへの積み降ろしなんですよね。

 

他にも、いくつか興味深い記事がありましたが、それはもう少し調査を加えて、私のBlogのネタにするので、ここでは紹介しません。