データで見る台風一過

本日、台風18号が直撃しました。幸いにして自宅に被害はありませんでした。

さて、我が家の庭にはアメリカ製のウェザーステーションが設置してあり、気象データを常時取得しています。
気象庁発表のデータは1時間毎の気象台のデータなので、本当の自分の家とは異なります。庭にウェザーステーションを設置すると、自宅の本当の気象状態がリアルタイムにわかります。

本日、台風の通過にともなうデータが興味深いので、ここで少し披露します。

まず気圧。
press気象庁のデータによれば自宅に最接近したのが12:00ちょっとすぎ。台風の中心は真上を通過したのではなく、20km離れていました。最接近時に気圧がもっとも低くなっているのがわかります。気象庁のデータでは中心気圧は985hPaなのですが、中心から少し離れた我が家では990.5hPaでした。

 

これと同期して風向きが変わります。
windd
それまで東風でしたが、12:00ちょっとすぎに北西の風に変わります。一気に変わったことで、台風の中心がごく近かったことがわかります。

 

さらに風速を見てみます。
wind
同じく12:00ちょっとすぎ。風速が2m/sまで落ちた後、急激に12m/sまで上がっています。(黄色が風速、緑が瞬間最大風速)

 

気温を見てみます。
temp
黄色が気温です。12:00ちょっとすぎに一気に2℃下がっています。

このように、台風の中心が通過する前後で気象状態が一気に変化することがわかります。興味深いです。

 

ちなみに、降雨量も計測しています。
これが降水率(1時間あたりの降雨量)です。
rain
ちょうど台風の中心が通過した直後に43mm/hrを記録しています。
ここで気をつけなければならないのは、降水率とは1時間の降雨量を示すのではなく、その調子で1時間降り続けたら何mmの降雨量になるか、という割合です。次に表示している総降雨量の時間微分だと思えばよいです。

 

では、実際の降雨量はどうなっているかというと、これです。
raint
降雨量は毎日午前0時にリセットされます。昨日は28mmくらい降りました。今日は46mmくらい降りました。したがって、昨日から今日にかけての総雨量は28+46=74mmということになります。結構多いです。

庭にウェザーステーションを設置すると、いろいろな事がわかって、とても面白いです。
ウェザーステーション設置に関する記事はこれ
とても面白いのですが、残念ながら日本での入手は困難です。日本でも売ればいいのに。