コルベットのシートについて

コルベットにリスペクトしている私ですら、どうしても気に入ることができないのが、シートです。C4のシートはまだ良かったです。でも、C5のシートは最悪です。C6は、基本的にC5と同じで、やっぱり最悪です。C1からC3は、まあ時代を考えれば悪くなかったのだろうと思います。とにかく、C5とC6のシートは出来が悪い。これは、どんな評論でも同じです。
シートの評判が悪いことは、当然GMも知っていて、C7では大改良したようです。

このビデオを見ているだけでも、C7のシートに座ってみいたなぁと思います。
けれども、C7の購入はまだまだ先。そこで今乗っているC5Z06のシートをなんとか出来ないものだろうかと、少しリサーチしてみました。

シートが気に入らなければ、アフターマーケットのシートに買い換えるのが、手っ取り早いです。しかし、ここで問題になるのが、コルベットの室内幅の狭さ。車体の幅は1900mmに届こうかというくらい大きいのですが、室内幅は実は狭いのです。アフターマーケットで市販されている多くのシートは、コルベットに入りません。

メーカーでコルベットに入ることを保証していて、そこそこカッコいいシートは、私の調べた限りでは、3つしか見つかりませんでした。
(リクライニングしないバケットシートは除きます)

PROCAR Evolution
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MSRPは明記されていませんでしたが、市場価格で$400前後。シートバックはCFRP。デザインは、まあ悪くないと思いますが、カバーがビニールだけしかないのが、難点。

Corbeau A4
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日本でもお馴染みのCorbeau。コルベット専門誌にも、C5,C6にフィットすると謳って広告を載せています。MSRPはカバーが布だと$329、スエードだと$419。スエードというのが、本皮のスエードなのか、アルカンターラなのかは不明。本皮は痛みやすいのでアルカンターラだと良いのですが。
コルベット専門誌に広告を載せているくらいなので、Forumなどでシートの話題になったときに、必ず使用している人からの書き込みがありますが、どうも座面の角度に難があるようです。前が下がりすぎているらしい。シートレールを改造したり、ワッシャをかませて前を高くする工夫などをしているようです。

Caravaggio
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コルベットのインテリア・アップグレード専門のCaravaggioのシート。ノーマルのシートフレームをベースに改造されたものです。価格は$3,500。価格は高いですが、これだと電動機能は活きたままです。

この他にも、Pratt & MillerのC6RS用のシートが$7,500という情報がありますが、Platt & Millerのwebサイトには、単体で販売しているという公式の情報はありませんでした。
ところでこのC6RS。Corvette RacingのC6.Rを製作しているPlatt & Miller製なのがシビれますが、価格がベース車両とは別に$98,695というのにもシビれますね。しかも、この金額はフルカーボン・ボディとサスペンションの改造だけで、エンジンは別に$32,500だし。

 

話が逸れたので、シートの話題に戻します。
コストパフォーマンスのバランスのとれるところは、Corbeau A4でしょうね。PROCARも悪くないと思うのですが、ビニールというのが、ちょっと。ただ、どちらにするにせよシートを交換するときに、シートレールも交換になるので、せっかくのメモリー機能付き電動アジャストが機能しなくなってしまうのは惜しいです。

シートと言えば、RECAROなんかは有名ですが、価格が高すぎる気がします。まあ、ブランド料だと思えばいいわけですが、別に高級シートメーカーというわけではないですし。RECAROだと腰痛にならないとかいう話もありますが、そういう話は販売戦略の成功と、購入した人の思い込みから成り立っていると考えています。だって、飛行機のとっても座り心地の悪いエコノミーのシートだってRECARO製だったりするわけですから。
そういえば、スピダーのシートは、純正品がRECAROです。昔、妻が乗っていたダイハツ・コペンのRECAROのシートが入っていたなぁ。でも、さすがRECAROと思ったことはないです。
うちにある4台のなかで、一番サイドサポートと乗り心地としっくり感のバランスが良いのは、通勤車の三菱レグナムだったりします。やはり、スペースが十分とれるからなのでしょうか。