Z4 地図アップデート

今度のZ4のナビに入っていた地図は、登録初年度と同じ2011年版でした。ディーラーで地図のアップデートをしてもらうと4~5万円の費用がかかりますが、実は自分でアップデートすることが可能です。

自分でアップデートするためには地図データと、FSCコードが必要。地図データはディーラーで部品として購入することもできますが、海外のサイトで販売しているのを購入すると安いです。FSCコードも、同時購入可能です。FSCコードとはインストールのためのキーコードで、パスワードみたいなものです。

FSCコードは、VINから生成されるクルマ固有のコードです。実はBMW FSC code generator などで検索すると、VINからコードを生成するソフトウェアを販売していたり、無料で配布していたりするサイトが見つかります。試しに無料で配布しているサイトからダウンロードしてみましたが、案の定マルウェアが仕込まれていました。
スタンドアローンのPCを一台用意して、使ってみるのも手ですが、ソフトウェア自体が偽物だったりして時間を無駄にしたくないので、素直にFSCコードも購入することにします。

ちなみに、地図データも、検索すると2012年版ならネット上に置かれているのを見つけましたが、これも今回は最新版をちゃんと購入することにします。ただし、ちゃんと購入すると言っても、販売者がBMWの正規の許諾を受けているのかは怪しいです。

地図データとFSCコードを販売しているサイトは、かなりの数が見つかりますがサイトの作りから、おそらく大元は2~3社で、複数のドメインで運営しているように見えます。

今回は、日本のサイトでよく紹介されているhttp://navi-expert.com/を利用することにしました。もっと価格の安いサイトもありますが、他の人の利用実績があるという安全性を重視しました。
購入するのは、Road Map Japan Premium 2013。日本版の地図は、まだ2014年版は出ていないようです。
カートに入れるときに、Activation Codeも同時購入します。このActivation codeが、FSCコードです。FSCコードの生成にはVINが必要で、購入時に入力欄があります。VINはBMWの場合、車検証の車台番号と同じなので、それを間違えないように入力します。
支払いはPayPalを使います。この手のサイトでクレジットカードの直接購入は避けたほうが無難でしょう。

PayPalでの支払い完了後、30分程度で、FTPサイトのアドレスとユーザー名、パスワード、それとFSCコードが記載されたメールが届きます。データは全部で11GBあるので、通常のFTPソフトやwebブラウザでダウンロードしていると丸1日はかかってしまいます。ダウンロードツールを使用した方が良いです。我が家は1GBPSのFTTH線接続ですが、それでも全データをダウンロードするのに20分かかりました。

次に、ダウンロードしたデータを3枚のDVDに焼きます。これにまた合計で40分くらいかかります。この辺の細かい操作は、PCを使い慣れていれば特に難しくないと思いますが、PCのファィル操作に慣れていない場合は、データに添付されている説明通りに進める必要があって、それだと合計で3~4時間はかかると思います。なにしろ、DVDを1倍速で焼くように指示していますから。この辺は知識がない人が失敗しないように進めるための指示で、知識があれば自分のやり方で時間短縮してOKです。

3枚のDVDとFSCコードが用意できたら、いよいよアップデート作業を始めます。
所要時間は約1.5時間。その間、エンジンをかけっぱなしにしておくのはガソリンがもったいないので、バッテリーチャージャーを繋ぎました。まあ1.5時間くらいなら、多分バッテリーは持つと思いますが。
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キーを差し込んで、ナビが起動したらDVDを入れます。すると、自動的にアップデート作業が開始されるので、あとは画面の指示にしたがって操作します。
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面倒なのは、10分くらいで勝手に電源が切れてしまうこと。おそらく、バッテリー上がり防止のためのおせっかい機能だと思います。その場合、もう一度起動すれば、途中から読み込みが再開されます。後で思ったのですが、もしかしたらアクセサリーではなく、イグニッションをONにしておけば良かったのかもしれません。

読み込みが終わると、ナビが再起動されて更新終了。バージョン情報を調べると、ちゃんと2013年版になっています。
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ちなみに、地図データのファイルの日付は2013年8月でした。それを信じると、2014年版は今年の8月以降の提供になるのかもしれません。

それから、iDriveのバージョンによっては、USBメモリでアップデートできたり、地図データがPremiumではなくてNextの方を購入しなければならない場合もあります。その辺の見分け方は、面倒なのでここでは書きませんが、ちょっと検索すればすぐに出てきます。購入時には、ご自分のクルマのiDriveのバージョンに合ったものを選ぶように気をつけましょう。