自動車メーカの度胸

Jay Reno’s GarageにHellcatがアップロードされました。

最近のアメリカ車は400hpは当たり前、500hpや600hpも珍しくありませんが、ついに700hpの大台に乗ったクルマです。公称値707hp。日本で一般的に使われる仏馬力(ps)表記に換算すると、717馬力になります。
価格は6万ドル。今のレートで約610万円ほど。アメリカではこれだけ出せば、誰でもが717馬力のクルマを買えるのです。
こういうのを見た日本人の多くの反応は、
「RWDで700馬力なんて、使いきれるわけない」
「危ない」
「無駄」
とか言いそうですが、こういうクルマは趣味の道具なのですから、そんなことはどうでも良いのです。
本質的に重要なのは、アメリカの自動車メーカは、理詰めではないこういうクルマを作って売るだけの余裕と度胸がある、ということです。特に感心するのは度胸です。
売れるクルマがエコカー中心なのは、それはもう仕方が無い。でも、送り手側にこういう「粋」が欲しいのですよ。しかし残念ながら、日本の自動車メーカは技術はあってもHellcatみたいなクルマを作る度胸はないし、消費者側も受け入れる文化はないでしょう。