iTunesの呪縛から解放

長年愛用してきたiPod Touchを落としました。失くしたのではなくて、不注意で物理的にタイル床の上に落下させてしまいました。
その結果、角が変形し、表面のガラスが割れました。しかし、幸いなことに動作は正常だったので、そのまま使い続けていたのですが、妻から「みっともないから、新しいのを買いなさい」という指令が出ました。
確かに、その種の機器で画面が割れたものを使っているのは、だらしなく見えます。じゃあ、新しいiPod Touchでも買うかとAppleのサイトを見たら、やたらと高い。

そこで、思いついたのがSIMフリーのスマートフォンを買って、SIMを入れないで使うこと。私はいわゆるガラケー派なので、スマートフォンは持っていません。7インチタブレット(NEXUS7)は持っていますが、これまでスマートフォンに興味を持ったことはありませんでした。しかし、Android端末ならば、大嫌いなiTunesをPCからアンインストールできるというのも大きな魅力。そもそも、ここ数年、音楽はGoogle Play Musicで管理していて、iPod Touchでも本来の音楽再生機能を使わずに、Googleで聞いていたのでAppleである必要はまったくないのです。

そこで、SIMフリーのスマートフォンを調べてみたら、最近のスマートフォンはやたらとデカイ。最新型なんて、画面サイズが6インチになっていて、小さいほどエライという日本の電子技術文化はどこに行った?という感じです。まあ、実はほとんどが中国・韓国製のようですが。
で、そんな中で見つけたのが京セラ Torqueというスマートフォン。性能的には2世代前という感じですが、アメリカ国防総省の調達基準、いわゆるMILスペックをクリアしているという異色スペック。形状も、今時の薄くて画面ばかりが大きい華奢なものとは違い、ゴツくて分厚い。だけど、縦横サイズは小さめ。本来は法人向けで、1年前の発売当時は10万円近くしたらしいですが、最近は3万円を切る価格で個人向けにも販売されています。なにより落としても壊れそうにないし、Youtubeではクルマで踏んだり鍋で煮たりしても動いている動画があって、小型のデジタル機器を乱雑に扱う傾向がある私にはピッタリだと思ったので、これを注文しました。

京セラ Torqueと割れたiPod touch
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キャリアによる余計なソフトが入っていなくて、素のAndroidなので使いやすいです。スマートフォンは、アメリカ出張を年間100日ほどしていた時に、AT&Tのものを使っていたことがあるのですが、AT&Tによるさまざまなアブリが邪魔をしていて、とても使いにくかった経験をしました。なのて次は絶対、素のAndroidであるNEXUSシリーズにしようと思っていたのですが、これはNEXUSと同様でした。ただし、バージョンは最新ではないですが、私のもっているNEXUS7はOSがバージョンアップする度に遅くなってしまったので、古いバージョンの方が使いやすいです。

色々といじりつつ調べていると、今はMVNOだと回線契約も安いのですね。SIMを入れないで使うのが最初のコンセプトだったのですが、とりあえず、1GB/月で通話もできて1260円というのがあったので、申し込んでみました。私の使い方だと、これでも十分だと思います。

そして、PCからiTunesをアンインストールできたのが、一番うれしかったりします。iTunesはバージョンアップの度にインターフェースのデザインが変更されて戸惑うし、フォルダの使い方が馴染めないし、過去に何度か音楽データが行方不明になったりしたし、などなど。私にとっては使いにくいソフトでした。まあ、Appleって好きな人は好きなんだろうけど、私は製品コンセプトも売り方も馴染めないです。