[Cadwell] スレーブシリンダーの継手 再々挑戦

カタログにはAN3と書かれていたGarling社製のスレーブシリンダーのポートですが、実はAN3ではなくSAEのConcave規格だと思われ。ConcaveとAN規格の変換アダプタを入手しました。
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手前側がSAE規格。奥側がAN規格になっています。
SAE規格のテーパー角は45°。AN規格は37°。混乱の元になっているのは、ネジ部がどちらもUNF3/8-24であること。だから、普通に入っちゃうんですよ。しかも、AN規格は37°のテーパーシールが要件なのに、UNF3/8-24のことをAN3ネジという輩がいて。Pegasus Racingみたいな老舗のレーシングカー専門パーツショップでも、これを混同しているんです。レーシングカーのメンテに慣れた人は、GarlingのポートはSAEってわかっているから、誰も指摘しないのかもしれません。
もうね、本当にこの継手の規格の面倒さには腹が立ちます。世の中の色々な故障事故のうち、継手の選択ミスによる漏れが原因というのは、一定数の割合であると思うなぁ。

で、このアダプタを入れてみました。
ちゃんと、六角部とポートの面の間に1mmほどの隙間が空いています。そう。これが正しい状態なのです。
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これまで、何度も裏切られてきたので、まだ安心できません。クラッチペダルを踏んで数分程度では、完全に漏れがないのかわからないんです。一晩経って、滲んでいるかどうか。
明日の朝に、再度確認です。

次。
燃料タンクの大きさを確認するために、リベット留めされていたパネルを外しましたが、レース車検のときにも見せられるように、リベットを廃止して、ビス留めにします。
そのため、一部のリベット穴にナットリベットを入れました。ナットリベットはバカになって空回りすることも多いので、あまり使いたくないのですが、この厚さの板材ではタップが効かないので、仕方なく。
リベット全部をナットにするのは、多すぎると思ったので、半分くらいの場所だけナットにしました。
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パネルを付けて元通り。
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しかし、車両規定によると燃料タンクは30L以下ということになっていたので、燃料タンクは要交換です。
助手席設置が簡単なのですが。以前出場していたJAF戦で、よそのチームのクルマが助手席に安全タンクを設置したのが、車検に通らず。誓約書を書いて、今回に限りノーマルタンクの使用を許可されて、急きょ燃料配管をノーマルタンクに繋ぎなおすという作業をした思い出があります。
そのとき、そのチームのメカニックでは手に負えなくて、私と私のチームのメカニックがガソリンをかぶりながら作業しました。助手席設置って、実際のところどうなんだろう。

今日の最後の作業は、カウルの清掃。カウルが汚れていて、ちょっと古ぼけた感がありました。どうせ、カウルは改造することになるのですが、カレージの中でみすぼらしく見えていたので、フクピカで拭いてみました。これでガレージの中が華やかに。
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