Z4純正シート

ヤフオクで、Z4(E89)の純正シートを落札。思っていたよりも程度が良く。座面が僅かに黒ずんでいますが、この程度なら丁寧にクリーニングすれば、新品同様になると思います。
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今のZ4はディーラーの認定中古車を購入したのですが、運転席側のシートがRECAROに変更されていました。実は現車を見ずに買ったので、商談中の写真では気が付かなかったのです。ただ、付いていたRECAROはSTYLE-DCというタイプの総レザーのモデル。定価で40万円近くする高級品です。普通ならラッキーと思うところだと思いますが、私も妻も不満でした。なぜなら、前後スライドが手動。当然、メモリーなし。
Z4は妻がメインで使っていますが、私も時々運転します。そして、私が運転した後、ついうっかりシートの位置を戻さないと、妻が怒ります。シートスライドの動作が渋くて、シートを前後させるのに結構力が必要だからです。
純正シートは、シートスライドも含めて完全電動ですし、挿し込んだキーFOBによって、自動的にキーFOBの持ち主の設定に移動するように出来ているのです。だから、いちいちシート位置合わせをする必要がありません。そして何より純正シートにはシートエアバッグが内蔵されています。多少の不便さは、慣れがなんとかしてくれるところがありますが、安全性を犠牲にするのは納得できませんでした。

一度BMWに純正シートへの戻しの見積もりを依頼したら、多分断り見積もりだと思いますが、70万円と提示されました。それで、自分でやることにして、中古の純正シートを探していました。でも、なかなか見つからず、シート交換をやっているショップに問い合わせてみたりもしたのですが、売ってもらえず。今回、3年目にしてやっとヤフオクで適正価格で購入することが出来たというわけです。

届いて、まず確認したのは配線です。これは運転席側。
予想はしていましたがシートコンピュータは付いていません。コネクタから抜かれているのはエアバッグの配線。まあ、ここまでは想定内。
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無残に切断されている2本の配線。これは多分ヒータじゃないかな。170423-13

次に助手席側。
こちらも、カプラーから端子が抜かれています。なぜ?  でも、それぞれにピンアサインがマーキングされているので、戻せるように配慮はしたみたいです。
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助手席側も、やっぱりこの2本は切断されててました。他の配線は切断せずに、端子を引き抜くという丁寧な仕事をしているので、ヒーター配線は切断しなければならない理由があるのでしょう。
助手席側に関しては、現状でも純正シートが付いているので、繋ぎかえれば良いだけですから、特に問題はありません。
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次はRECAROに交換されている現車両側を確認してみます。いきなり外すのは面倒なので、今回は覗き込むだけ。
あっ! ラッキー! なんかコンピュータは残されているっぽい。
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そっか。多分、シートもCANで通信しているので、これを外してしまうと、通信エラーが面倒なことになるのかもしれない。だから、非コンピュータなシートに交換するときでも、コンピュータは車両側に残しておくのではないかと推測しました。
それにしても、シートまでシリアル通信とは。やっぱり21世紀なんですねぇ。

Z4は車両の性格的にフルバケットのレーシングシートに交換するということは稀で、たぶん、この純正シートが付いていた元の車両もRECAROに交換されたのだと思います。それなら、配線の改造も似たような方法で行われていると思われ、今のRECAROシートを外せば、配線の接続のヒントや、シートヒータが切断されている理由もわかるかもしれません。

シート交換作業をゴールデンウィークのToDoリストに加えました。