3Dプリンタ

フェラーリ308のエンジンにウェーバーのIDFキャブレターを搭載するインテークマニホールドを設計したので、確認のため3Dプリンタで出力してみました。
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フィラメントと印刷時間を節約するために、不要なところの肉は抜いています。実使用するなら強度的には肉抜きしない方が良いでしょう。

キャブレターを取り付けると、こうなります。
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素材はABS。耐熱温度は100℃強といったところなので、これ自体をエンジンルーム内で使うには少し無理か。アメ車のV8と違って、フェラーリのV8はインテークマニホールドに水を流していないので、ヘッドとの間にインシュレータが入っていれば、使えるかもしれないですが。高温耐久性とか不明だし、やはり、このまま使うのは不安。

最近のクルマのインテーク・マニホールドはプラスチック製ですが、例えばコルベットのLS系エンジンに使われている素材は、BASF社製のUltramid A3HG7というポリアミドです。データシートを見ると、メルティング温度は260℃。エンジンに直接取り付ける部品の場合、このくらいの耐熱温度が必要ということですね。
今回はホビー用の3Dプリンタで印刷してみましたが、産業用のちゃんとしたプリンタなら、アラミドが印刷できるやつもあるのかな。