クラッチ・フルード交換

今日は、外は雪が降っていて特にやる事もなかったので、クラッチ・フルードを交換。
と言っても、C5以降のコルベットは、スレーブ・シリンダーのブリーダー・バルブへのアクセスがとても悪いので、ターキー・ベイスター法を使います。

(Wikipediaから)
ターキーベイスター(turkey baster)は調理器具のひとつ。
感謝祭の七面鳥をオーブンで焼いているときに滴り落ちる肉汁を肉にかけ直すためのプラスチック製の大きなスポイト。

自動車整備の世界では、
リザーブ・タンクの古いフルードをスポイトで吸い出して、新しいフルードを満たす交換方法の事を言います。これだと、ラインの中にある古いフルードは交換されないことになりますが、使っているうちに少しずつ古いフルードと新しいフルードが混じってきて、完全に新しいフルードに入れ替わるわけではないけれど、新しいフルードの成分がほとんどになる、という理屈。
簡易な方法ですが、効果はかなりあります。フルードを交換するのは手間がかかるし、下手にやると新たな故障を呼んだりするので、無難な方法です。
ちなみに、日本語ではリザーブ・タンクと呼びますが、本当は”reserve tank”ではなくて”reservoir”です。クルマの用語に多い、日本で変化したものだと思います。私の推測ですが、アメリカ人が「リザボア」って言っているのを聞いた日本人が「リザーブ」と勘違いして、それがそのまま日本語になったのではないかと思います。

それはともかく。
クラッチ・フルードが古いと、マスター・シリンダーやスレイブ・シリンダーのシールが劣化してしまうので、なるべく頻繁に交換することをお勧めします。ターキーベイスター法を使えば、10分程度の作業ですから。
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その後は、エンジンルーム内の手の入るところをウェスで拭いておきます。これは綺麗にすることだけではなく、故障の予見も兼ねています。コネクタやホースを触ることで、緩んでいたり外れかかったりしている箇所を発見できます。掃除で触ったくらいで外れたりするようであれば、いつかは走行中に外れてしまうわけですから。
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