親知らずの抜歯手術

前回の更新から、少し時間があいてしまったのは、実は親知らずの抜歯手術を受けていたからなんです。
このWeblogのサブタイトルは、「C5 Corvette Z06 とアメリカの生活」ということで、 カテゴリーに"Living"という項目だけは作ってあったのですが、今までに一件も記事を書いていなかったので、今回は、 アメリカの生活関連の記事ということで、抜歯手術の事について書きます。

アメリカの歯科医は分業制になっていて、一般の歯科医は抜歯を行いません。通常の歯科医から専門の歯科外科医を紹介されて、 そこで抜歯を受ける事になります。
私の場合、4本の親知らずを同時に抜く事になりました。この時には、全身麻酔を使います。日本では、このような方法はとりませんが、 アメリカではごく普通のことで、多くの人がこの方法で親知らずの抜歯をします。

前日の晩御飯は軽く。
手術6時間前から、水を含む一切の飲食禁止。
手術1時間前に、事前に渡された錠剤を服用してくること。
自動車の運転ができる人に付き添ってもらい、自動車は絶対に自分で運転しないこと。
コンタクトレンズ、腕時計、指輪、携帯電話は身につけないこと。
半そで、首周りがルーズで、汚れても構わないTシャツを着てくること。
術後、24時間、一緒にいてくれる人を頼んでおくこと。

事前に渡された説明書きの以上の条件を、きちんと満たして、予約時間の15分くらい前に、歯医者に行きました。 スタッフの時間は空いていたらしく、予約時間になるのを待たずに、手術室に通されて、準備開始。
鼻に酸素と笑気ガスのチューブを取り付けられ、心電図の電極、血圧計の圧迫帯、もう一つ指先に何かをはめられました。 そして右腕の静脈にチューブが射され。ベルトで身体と腕をベッドに固定されるところまでは憶えているのですが・・・・

次に気が付いたときには、違う部屋の違うベッドの上で横向けに寝ていました。
この間、まったく何の記憶もありません。目覚めはさわやか。気持ちが悪いとか、めまいがするとか、頭痛がするとか、 そういう不快感は一切なし。口の中に違和感があるのは、ガーゼがつまっているからと、局所麻酔がまだ効いているから。

足腰に力が入らず、自力で歩けないので、車椅子に載せられて、クルマまで医師が押して行ってくれました。妻の運転で自宅に戻ったのが、 手術開始から2時間後くらい。妻の肩を借りて、そのままベッドに直行。2時間ほど、眠りました。
次に目が覚めたときには、少し痛みが出ていたので、処方された鎮痛剤を飲みました。このときには、 もう自力で普通に動き回れるようになっていました。鎮痛剤はよく効きます。ほとんど痛みを感じなくなりました。

この鎮痛剤は、Hydrocodone Bitartrateというもので、日本では麻薬として分類されていて、 普通には使われていないようです。でも、アメリカではごく普通に処方される鎮痛剤です。効果はモルヒネの3/4くらいだそうで。どうりで、 よく効くはずです。
これも、4時間おきに3回くらい飲んだら、薬が切れてもあまり痛くなくなったので、 日本でもよく処方されているイブプロフェンに切り替えました。

日本に住んでいると、日本は医療技術が進んでいると勘違いしてしまいますが、このような体験をすると、 実は意外とそうでもないのではないかと思います。アメリカでは、まったく痛みも恐怖もともなわず、 4本の親知らずの抜歯を一度に行うということが、ごく普通の町医者レベルで行われているのです。 日本からアメリカに医療の勉強に来ている医者はたくさんいますが、アメリカから日本に医療の勉強にいったという話は、 聞いたことがありません。

というわけで、全身麻酔と鎮痛剤のおかげで、まったく辛い思いをすることなく、親知らずの4本抜歯を終えました。まぁ、何にせよ、 まったく痛い思いをしなくて済むというのは、素晴らしいです。
日本でも、早くこの技術が導入されると、いいですね。