スピダー スロットル・ワイヤ交換

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スピダーのスロットル・ワイヤを交換しました。スピダーのエンジンがダルく感じるのは、スロットルが渋いせいもあるかと思います。ミッドシップエンジンは、スロットル・ペダルからスロットルまでの距離が長いので、フロントエンジンのくるまよりもワイヤが長くなってしまい、どうしても動きが渋くなりがち。最近では、スロットルを直接ワイヤで操作するのではなくモータで動かすのが主流ですが(コルベットも採用している)、スピダーが発売された当時、その機構は一般的ではありませんでした。
それに加えて、スピダーはワイヤの取り回しが悪く、エンジンルーム内で写真のように大きく曲がっていたりします。この辺はエンジンをFF車から流用した弊害です。せめてインテーク・マニホールドくらい作り直してくれれば良かったのですが、生産台数が1700台ではコスト的に難しかったのでしょう。当時はまだ樹脂インマニも一般的ではなかったでしょうし。




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スロットル・ワイヤは、センターコンソールの中で一箇所固定されているのですが、それを発見するのに時間がかかりました。
それと、シフトレバーのニュートラルを確認すために、レバーを左右に動かすと、ガチガチと金属同士が直接当たっている音が出ていて気になっていたのですが、その原因もついでにわかりました。何か不具合とか、磨り減っているとかではなく、そういう構造でした。リバースに入らないようにしているストッパが、まさに金属と金属をぶつけています。こういうところからも、スヒダーは本来レーシングカーだったのだとわかります。こういう音が出るのを、そのまま許容する設計です。レーシングカーは、意外とあちこちからガチャガチャと音が出るんですよ。スピダーも同様です。