日曜大工 その4

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ここのところ週末になると天気が悪く、クルマ関係のミーティングはことごとく延期か中止。今日も晴れていればダムサンデーの日ですが、朝から雨でした。
やることもないので、さらに日曜大工を進めます。

最終的には、自転車を壁掛けにして収納するのが目的。そのために、その場所に現在ある物たちを移動しなければならず、その移動先を作るための日曜大工。今回は、モップやスコップなど、壁に立てかけてある長物の収納を作ります。昨日のうちに設計と材料の調達は済ませていました。前回と同様、1×4の格安SPF材と構造用合板。ホームセンターでカットも含めて1000円以下で調達してます。

 

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ところが、組み立てはじめてまもなく、電動ドライバーのバッテリー切れです。昨夜のうちに充電しておかなかった私のミスです。
純正品の充電器を使うと、フル充電まで10時間かかってしまいます。そこで急速充電をすることにしました。専用の急速充電器は持っていないので、汎用の急速充電器を使います。
そのためには、まずこのバッテリーの素性を知らなければなりません。これはBLACK&DECKERのPS130というタイプで、電圧が12Vというのはボディに書いてありますが、容量が不明です。ネットを調べてみても、メーカーのサイトには仕様が書かれていませんでした。

 

 

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ニッカドやニッケル水素の充電池は、そんなに種類があるわけではありません。規格品の充電池セルを、製品の形状に合わせたパッケージに収めているだけです。そこで、バッテリーの素性を知るために、分解してみました。
(注意:充電池の分解は危険です。エネルギー密度が高いので、ショートさせると発火したり破裂したりします。知識のない人はやってはいけません。)
分解してみると、使用されているセルはARタイプの1200mAhであることがわかりました。
ちなみに、バッテリーパックには端子が3つあって、一つがGNDで、残りは12Vと6Vが出ています。電動ドライバーは回転数を2段階に変化できるのですが、それはパッテリーパックで工夫されているものでした。

 

 

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1Cで急速充電を行います。使うのは定電流で充電し、デルタピークカット機能の付いた充電器です。一つ持っていると、色々なことに使えて便利です。左側にあるのは、放電器でニッカド電池のメモリー効果を防止するために、一度、放電させるためのものです。モーターや電球を使って完全放電してしまうと、ニッカド電池の性能が下がってしまうので、こういう放電器を使うことをお勧めします。これは一定電流で放電し、設定電圧以下になると放電を中止する機能が付いています。
このような、充電池の充電器や放電器はラジコンショップで扱っているのが、安くて高性能です。

1C充電とは、パッテリー容量と同じ電流で充電することを言います。1200mAhのバッテリーを1C充電するというのは、1200mAで充電するということです。したがって、ほぼ1時間で充電が完了します。ニッカド電池は1C程度の急速充電は問題ないとされていますが、満充電を超えて充電するのは危険です。そこで、バッテリーが満充電に近づくと急激に電圧が下がるデルタピークという現象を捕まえて、充電を終了します。それがデルタピークカットです。急速充電器には必須の機能です。
普通の充電器は0.1C程度の充電を行うので、10時間くらいかかってしまうわけですが、その程度の電流であれば、満充電を超えて電流を流しつづけていても危険はありません。一般機器の付属品の充電器は、そのために時間がかかってしまうのです。

というわけで、日曜大工から一時的にバッテリーパックの分解の方向に進んでしまいましたが、おかげで1時間ほどで充電が完了し、ふたたび作業に復帰しました。
何でもそうですが、知っているといろいろな事で時間やお金の節約がてきますし、知らないと時間やお金を損しています。もっとも、その場合は損していることも知らないので、不幸というわけではありませんが。

 

 

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バッテリー満タンで、バリバリと作業を進め、組み立ては完了しました。本日は雨が降っているので、例によって塗装は来週です。土曜日に組み立てして、接着剤の硬化に一晩おいて、日曜日に塗装というパターンが一番いいのですが、なかなかタイミングが合いません。

ところで、日曜大工で一番楽しいのは、私にとってはコースレッドを打ち込んでいるときです。電動ドライバのクラッチの音と振動が、締めているという感じが伝わってきて好きです。
次が塗装かな。