スピダー ターンシグナル・インジケータの製作 その1

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スピダーの計器盤です。正面には油圧、エンジン回転数、水温しかありません。とてもシンプルです。
ちなみに、速度、距離、燃料、時刻などは中央奥にある液晶表示盤に表示されます。気に入っているデザインなのですが、一つだけ不満があります。それはターンシグナルのインジケータが正面にないこと。シフトレバーの向こう側に黒い四角領域が見えますが、すべての警告灯はここに集中しています。ターンシグナル・インジケータもここにありますが、視線をかなり下に降ろさなければならないのと、普通は腕が邪魔していいるのでよく見えません。また、ターンシグナルのリレーはバルクヘッドの向こう側、フロントフードの中にあって、普通のクルマで聞ける「カッチン、カッチン」という動作音も聞こえません。そのため、中途半端な交差点を曲がったり、車線変更をしたあとなどは、ターンシグナルレバーを触って戻ったことを確認します。ところが、これをたまに忘れて、忘れたときに限ってレバーが戻っておらず、ターンシグナルを出しっぱなし、という経験を何度かやっています。

そこで、ターンシグナル・インジケータを正面に増設しようと計画しました。
いまどき、電球はないだろうと思うのでLEDを使うことにしますが、ただLEDを増設するのではあまり面白くありません。せっかくLEDなのですから、一工夫することを考えます。

LEDを探して、秋月電子のサイトを見ていたら、ブレッドボードLEDフラッシャーキットというものを発見。説明書をダウンロードすると、CDT7350という点滅制御用のICを使っていることがわかりました。本来の用途は自動車のブレーキ点滅制御用みたいです。
これと複数のLEDを使って流れるような表示をするインジケータを作ることにしました。しかし、このCDT7350はあまり一般的なものではないらしく、入手性が良くありません。ネット通販でわずかに見つけることができますが、3個450円と意外と高価です。
IC以外の他の部品も必要だし、まずは動作も見てみたいと思ったので、とりあえず秋月のキットを購入してみました。800円でブレッドボードまで含むすべてが揃っているので、高いとは思いません。

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ひとまず、説明書通りに組み立ててみました。部品は、このままユニバーサル基盤に移して流用するので、足は切りません。
実は、ブレッドボードを使うのは初めてでしたが、とても便利です。自分で回路を設計した場合は、これで動作確認してからユニバーサル基盤に回路を作れば、何度もハンダを付けたり外したりして基盤を汚したり部品を壊したりしなくて済みます。これは楽しいです。


基本パターンの一つを撮影しました。このパターンを使うつもりです。
点滅速度は、RC回路の時定数を変更して行います。キットには半固定の抵抗が付いているので、調整できます。点滅パターンは数種類あります。電圧をかけるピンを選ぶことで、パターンを選べます。キットではDIPスイッチが付いていて、切り替えて試せるようになっています。

これで動作とICの使い方がわかったので、次はユニバーサル基盤に回路を作ります。

 その2に続く