アメリカの自動車雑誌はコルベットvs.ポルシェの比較記事をよく載せますが、それはパフォーマンス的に似通っているのと、世界で最も売れている本格スポーツカーの1位と2位だからだと思われます。
実際は、コルベットが好きな人はポルシェと比較しないし、ポルシェが好きな人はコルベットと迷ったりしません。たまに、ポルシェからコルベットに移ってきたり、コルベットからポルシェに行ったりする人は、いることはいますが。
というわけで、コルベットの本当のライバルはやっぱりコルベットだということで、夢の対決。
ZR1 vs. C6.R
2012年式のZR1はスーパーチャージャー付きの638馬力。対するC6.Rはレース・レギュレーションによる吸気リストリクターが付いて約500馬力。そう、実はコルベットはレーシングカーよりも市販車のほうが馬力があるのですが、そこはやはりレーシングカー。軽量ボディとデュアル・クラッチのおかげで、わずかにC6.Rの方が速いです。
この動画は、ROAD & TRACK誌による、C6.Rのロードテストの1シーンです。それによれば、C6.Rには片バンクずつ直径28.8mmのリストリクターが付いているそうです。そんなに吸気を絞っていても500馬力も出るというのが驚きですが。
C6.Rのスプリング・マウンテン(アメリカのレーシングスクールの専用サーキット)のタイムは、1分08秒07で、ZR1はこれの6.3秒遅れ。ALMSの常勝組でルマン24時間でも優勝する実力を持ったレーシンクガーと6秒差という市販スポーツカーというのも、すごいですね。
C6.Rのロードテストの記事はダイジェスト版ですが、ここで読めます。
The Le Mans-Winning Corvette C6 R - Road Test
さらに、ROAD & TRACK誌のコルベット全モデルの動画もお楽しみください。その名も”CORVETTE FEVER”。
一昨年に”Vette”に併合されたコルベット専門誌”Corvette Fever”を意識してのことかどうかはわかりませんが、その名を知らないわけはないでしょう。