Shelby Mustang GT350H

Marine Sonoma Concourse d’Elegaceでは、多くのアメリカ人が大好きな1960年代のアメリカ車も多数出展されています。この手のクルマ、日本では大なり小なり改造車になってしまっていますが、アメリカではオリジナル状態で保存されているものも多く、このようなConcourse d’Eleganceには、もちろんオリジナルの部品が多いことが評価の対象になります。

日本では映画や漫画などで使われて、良く知られた存在となっているShelby Mustang。
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GT500やGT350が数台並んでいました。こういうクルマのオリジナル追求度は高く、例えばタイヤも当時物を履かせています。
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アメリカには、ヒストリックカーのために当時物のレプリカタイヤを作っているメーカーがあって、これはたぶんそういうものの一つだと思いますが、オークションで高額な価格がつくもののなかには、本当に当時のオリジナルのタイヤを履いているものもあったりします。

さて、そんなShelby Mustangを眺めていて、ふと目に留まったのがこれ。
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GT350なのですが、フロントタイヤの後ろ側。普通ならG.T.350と書かれているところには、G.T.350Hと書かれています。
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オーナーが傍にいたので、このHって何?とたずねたら、なんとこれはHertzのレンタカー仕様だとのこと。名車の誉れ高いGT350は、レンタカーにもなっていたんですね。レンタカー仕様なので、オートマチックです。このゴールド・ストライプもHertzレンタカー仕様の特別カラーリングだそうです。

私はアメリカに滞在中はいつもHertzからMustang GTとか、Camaro RSとか、Challenger SRTとか、Corvetteとかを借りているわけですが、この種のハイパフォーマンスカーは他の大手レンタカー会社にはありません。
Hertzは、昔からクルマ好きのためのラインナップを揃えていたんですね。

アメリカはレンタカーの台数が多いので、レンタカー仕様のグレードがあって、これは一般には販売されませんが、マニアのいる車種だと、その存在や仕様が世に知らされます。
C6コルベットにもHertz仕様があって、ZHZという名称が付いて、特別カラーリングが施されています。そういえば、私が好んで借りるMustang GTのブルーメタに白のレーシングストライプ+パワーバルジなども、Hertz特別仕様だということです。
ChallengerのSRTにはATの設定はないはずですが、Hertzで借りるとATなので、これもレンタカー仕様だと思われます。オレンジに黒のストライプも、もしかするとHertz仕様特別カラーかもしれません。

それと、Hertzを何度も借りているうちにわかったのは、Hertzの案内などには載っていない特別な車種があること。以前、エンジンがかからなくて借りそこなったキャデラックのCTS-Vもそういった一台です。
Hertz特別仕様について研究してみるのも、面白いかもしれません。