Z4 2台目 第一印象

今度のZ4は、趣味車に足り得るグレードにしましたが、妻のお買い物クルマであることが第一目的です。したがって、納車されてから今日までの走行距離150kmのうちのほとんどは、妻の運転の練習であって、私はまだ20km程度しか運転していません。
だから、本当に最初の印象。

今度のZ4で気に入っているのは内装。
シートが黒レザーなのは地味ですが、アルカンターラにブルーのステッチはお洒落だと思っています。
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BMWのwebサイトには、最新のカタログしか置いていないので、2011年当時に、これがどういうオプションであったのか判らないのですが、ステアリング・ホイールまで一部にアルカンターラとブルーステッチが使われています。ここまで凝っているのは、前オーナーによるカスタムなのかもしれません。引き続き調査。
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一方で、BMWのヘンテコな操作系は健在で、今回特にダメだと思うのは、このセレクト・レバー。これ、ただのジョイスティックなのです。だから、手を離すとギアがDだろうがRだろうがPだろうが中立に戻ります。おまけに、Pはこのレバーを倒すのではなくて、レバーの上についているボタンを押すという操作。
とてつもなく混乱します。エンジンをかけてPからRは、前方に押すんです。普通のクルマはPが一番前方にあるので、PからRだろうがDだろうが手前に引けば良いのですが、これはPから前方に押すとR、手前に引くとD。しかも、いつでもレバーは中立なので表示を見ないと、ギアは何がセレクトされているのかわからない。Pに入れるときはギアを最前方に押すのではなくて、上のボタンを押すという複雑操作。これは本当にギアの操作に悩みますよ。
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同様な「いつも中立思想」はウィンカー・レバーにもあって、これもいつも中立なんです。ウィンカーを出すためにレバーを倒すと、カッチンカッチンしていても、戻ってくるんです。これも戸惑います。
おまけに、このウィンカー・レバーのすぐ下に、そっくりなカタチのクルーズ・コントロール・レバーがあって、妻は曲がるときに、時々そっちを操作してウィンカーが点かない事に一瞬悩みます。
このように、機器が動作している状態にあるのに、操作レバーが中立に戻るというのは、航空機の操作系では絶対に使いません。レバーで操作するものは、レバーがどこに倒れているかで、何が選択されているかわかるようにするのが大原則。いつも中立に戻ってしまうのでは、いちいち表示を確認しなければなりません。
それから、iDriveというナビの操作システム。上の写真のダイヤルがそれなんですが、これも使いにくい。ナビ操作だったら、タッチパネルの方が断然直感的なのに、インターフェースとしては旧式のジョグダイヤルで、メニューの階層を進んでいくというのはどうにも古臭く感じます。まあZ4のデビューは2009年だから仕方ないか、と思いたいところですが、最新のBMWでもこの操作系のままらしいので、BMWはこれを失敗だとは思っていないのかもしれません。そういえば、フランスに行った時、パリの地下鉄のキップの自動販売機がダイヤルをクルクル回して選択、押して決定というインターフェースで、タッチパネルではないことに戸惑いましたが、ヨーロッパ人はクルクルカチカチの方が好きなのかもしれません。
とにかく、BMWは操作系の設計に何か独特の思想があるようなのですが、どうも間違った方向を向いているように感じます。

それから車高。
前のZ4はノーマルでも、タイヤとホイール・アーチが大体合っていて、腰高感はまったくなかったのですが、今度のZ4はどういうわけか車高が高い。

これが前のZ4。
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これが今度のZ4。
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ねっ? 今度のZ4は、フロントが浮いているように見えるでしょ? 写真には写っていませんが、リアも同様です。クルマ位置が高いのは、クルマに乗ろうとした瞬間にすぐにわかって、フロアの位置が高いのです。したがって、着座位置も高くてボディのウェストラインも高くなっているので、運転した感覚ではクルマが大きく感じます。数字的には、全長が運転席の後ろ側で15cm伸びただけのはずなのですが。
ただしこれは、先日の記事にしたようにシャコタン用のバネを購入済みなので、解消可能です。
でも、なんで車高を上げたんですかね。低すぎるっていうクレームが多かったんでしょうか? こういうクルマを買う人が、そんなクレームを言うとは思えないですけど。

それと、ブレーキ。
走行距離1.2万キロにして、もうレコード溝が出来てしまっています。そもそもBMWのブレーキってオーバーサーボというか、喰い過ぎです。もともとセダン中心の顧客に合わせたからなのかもしれませんが、踏力が軽すぎ。Z4は、一応スポーツカーとしての位置づけにあるなら、ブレーキは踏力ではなく、リニアリティ重視でお願いしたい。ブレーキダストの量といい、摩擦係数が高すぎるのではないかと思います。この辺は、昔からのBMWの顧客の嗜好ということなのかもしれませんが。
パッドはいずれ換えようと思っていたのですが、ローターがこんなにやられているのでは、パッド交換だけでなくローター研磨か交換も同時に行う必要がありそうです。
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