550 Spyder タコメータ修理

今回は、配線作業の番外編。

計器盤からタコメータを外してみたら、外したタコメータの中で何かがカラカラと音をたてています。タコメータが計器盤にはまり込んでいて、固定ネジを緩めただけでは外れなかったので、少し叩いたのですが、そのせいで、中の部品が何か外れた模様。しかも、音の感じから複数個の部品が転がっているようです。

そこで、タコメータを分解してみました。
150307-11

外れていたのは、写真中央の緑色のプラスチック。緑色の計器盤照明のためのカラーフィルターです。それともう一つ、電球が出てきました。すべての電球はソケットに挿してあるので、おそらく、前オーナーの時代に、電球が中で外れて取り出せず、そのままにしたものだと思います。

 

カラーフィルターは、カシメの部分が折れていたのでホットメルトで付けておきました。多分、これで取れないでしょう。
150307-14

 

実は、分解のときにちょっと失敗してしまい。
VDOのメータは、外側のベゼルがカシメてあって、分解が難しいのです。力まかせにカシメを外すと、ベゼルが歪んでしまうので、慎重に根気強い作業が要求されます。そのつもりだったのですが、最後の最後にガラスを割ってしまいました。まあ、メーターのカバーがガラス製ということにも驚いたのですが。
割れたガラスはアクリル製に変更することにして、インターネットでアクリルを切断販売しているところに発注しました。
アクリルショップ はざい屋 http://www.hazaiya.co.jp/
直径110mm、t=2mmで透明アクリルを切り出してもらって、457円でした。注文の翌々日には届きました。
本当に便利な時代になったものです。先日の、リレーの調査もそうですが、昔だったら大変です。まず、個人向けにアクリルをカットしてくれる業者を職業別電話帳で探さなければなりません。平日の昼間に電話をかけまくって問い合わせ、図面を書いてFAXで送って、見積もりを送り返してもらって。支払い方法も現金書留だったりします。今回はガラスを割った翌々日にはアクリル板が入手できましたが、昔だったら、これだけで2~3週間かかってましたよ。

写真右がアクリル製。
150307-12

修理完了。
アクリル製のカバーですが、ガラス製とまったく遜色ありません。むしろ、アクリル製の方が透明度が高い感じです。写真では、カバーが見えるようにわざと反射する角度で写真を取っています。
他のメータと並んだときに、タコメータだけ文字盤がクッキリ見えてしまい、違和感があるかもしれません。
150307-13