550 Spyder リア・ショックアブソーバ

昨日、シートを外しているときに気が付いたのですが、右と左で車高が違っていました。原因は、リアの車高調整機構。左の方が低い位置にセットされていました。高さとして1cmほどの違い。今まで気が付かなかったなぁ。
足回りは、まったくいじっていないので、前オーナーがこのようにセットしたということになりますが、前オーナーは結構こだわりの人だったので、何か意図があったのかもしれません。本格的には車高はコーナーウェイトを計ってセットするのですが、その場合は、左ハンドルのクルマはドライバーの体重がくわわった状態で均等に調整するので空車状態だと右下がりになります。よって、それではないでしょう。
ひとつ考えられるのは、ドラッグレース用かな。縦置きエンジンの場合、トルク反力で左右のタイヤの接地圧が異なるので、フル加速時にクルマがどちらかに寄っていきます(FR車の場合、たいていは右)。それを是正するために、わざと左右の車高を変えてバランスをとることはあります。そういえば、このクルマでドラッグ・レースに出たことがあると言っていたような・・・
実際、どんな理由で左が低い設定なのかはわかりませんが、私の場合は見た目重視で左右同じ高さにそろえました。私は、足回りには鈍感なほうで、昔、JAF戦を走っていたときも、サスペンションのセッティングはわりと適当でした。というか、いわゆる「ど」アンダーにセットしてもらえれば、細かい注文はつけませんでした。

私の550Spyderのリアショックです。この種のクルマの定番とも言えるSPAXのコイルオーバータイプ。減衰力は14ステップの古いタイプ(最新のSPAXは28ステップ)。
151012-01
結構ボロいのですが、特にオイル漏れもなく、減衰力不足も感じません。というか、むしろオーバーダンピングな感じ。
上にサポートスプリングが付いていることからわかるように、バネは結構固め。
SPAXの減衰力調整機構は、ステップ数は多いのですが、ステップ数と減衰力の関係がリニアではありません。最弱のところから急激に立ち上がって、上の方ではあまり変わらない感じ。減衰力は下から6ステップ目にセットされていました。少しオーバーダンプな感じなので、4ステップにセット。調整ノブの向きが悪くて、タイヤを外さないと減衰力調整ができないのが残念です。

車高を合わせて、減衰力を変更してから、今日は天気が良いので、ちょっと長めにドライブ。シートのクッションが厚くなった事と減衰力が弱くなったことのどちらが効いているのかわかりませんが、乗り心地が大幅に改善されました。いい感じ。どんどん良くなってきます。

さて、機能的には問題ないショックアブソーバですが、傷だらけのバネと相まって、イマイチな外観です。ここは、エンジンフードを開けると必ず見えるところで、汚いショックとバネは前から気になっていました。
交換を考えたときにSPAXも、あまりにも定番すぎるのでちょっとひねりたいところ。カリフォルニア・カフェレーサーというコンセプトからすると、USブランドのショックに変えたいです。

今時のカスタムカーの流行のブランドとしては、ridetechとか

QA-1といったところでしょうか。

しかし、USブランドに限らなければ、イギリスのprotechは、見た目良しで価格も安いので最有力です。protechは、軽合金ボディのこの外観で£95(約1万7千円)です。日本だったら、何かそれっぽい謳い文句と共に10万円はとる外観だよね。
151012-02