2018 K4-GP

いよいよレース当日。
すべての準備は、この日のために。

K4-GPは変則ルマン式スタートを採用していますが、そのスターターは
「サーキットにふさわしくない格好であること」
と規則で定められています。これが、K4-GP名物の仮装です。一昨年に仮装賞を受賞したうちのチームのスターター担当コスプレイヤーは、毎年、とても時間をかけて準備します。
今年のコスチュームはアメリカのTVアニメ”SIMPSONS”のMarge Simpson
実は、このコスプレイヤーは、3rdドライバーも務めています。
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朝8時にスタートして、ゴールは午後6時。10時間の耐久レースです。ドライバーは6名。
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今年は燃料の規定量が極端に少ないので、平均速度は例年より低め。それも理由の一つだと思いますが、黄旗の回数が少なく、順調にレースは進行していきます。
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うちのチームの特徴は、おそらく全チーム中でもっとも進んだテレメトリーを搭載していること。他のチームはピットロードにチーム員を出して、タイムを計測したりサインボードを出したりしていますが、うちのチームはピットロードにまったく人を出していません。
最初は燃料消費量を把握することから始まったのですが、毎年グレードアップして、今年はアクセル開度とブレーキの踏み込み量まで見えるようになりました。使っているギアや回転数はもちろん見えます。
GPSでコースのどこを走っているかもリアルタイムで把握していますし、車載カメラで、前のクルマの車番も見えます。これは耐久レースでは重要なことで、ドライバーは自分の順位や前のクルマが上位のクルマか下位のクルマか判別できないので、抜くべきか放っておくべきかピットからテキストメッセージで指示を出すこともできます。走っていない人にも参加している一体感を提供してくれるのも重要な一面です。
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こういうシステムのおかけで、ドライバー交代や給油のタイミングも失敗することはありません。たとえ不測の事態が起こっても、つねにピット側で把握していますし、SCが入るタイミングなど、ドライバーでは知ることができない情報もピットから送ることができます。
でも、だからと言って、うちのチームが速いわけではないんですけどね。こういのうは、耐久レースを飽きさせないための一つの手段です。
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10時間のレース時間のなかで、もっとも盛り上がるは最後の1時間。前走車は何秒先なのか、こっちのタイムと相手のタイム差で、何周先で追い越せそうか。あるいは、後続車とのラップタイム差で追いつかれる可能性があるのか? ペースを上げて前走車を追い越しても燃料はゴールまで持つのか? などなど、ピットもとても盛り上がります。
ゴールの時刻に、トップのクルマがどこを走っているかも重要。トップのクルマが自車の前を走っていれば、そのまますぐにチェッカーですが、トップのクルマが後ろにいる場合は、最悪、チェッカー後にほとんと一周走らなければならなくなります。ギリギリの燃料計算で走っているので、一周増えるとガス欠のリスクがとても高くなります。最悪、ゴールできない可能性だってあるわけですから。

そして、うちのチームの場合、ゴール時刻の18時の直前でトップのクルマに追い越されて、即チェッカーとなる計算でいたのですが、トップのクルマが最後にペースダウンをして、追い越されず。
まさに前述の最悪のパターンになってしまいました。
幸いにして、燃料はなんとか足りて、ゴールは出来たので、助かりましたが。
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公式順位はまだ発表されていませんが、手元の記録ではクラス44位付近。中の下あるいは下の上といったところです。今年は燃料規定量が少なかったので、いつもより上位に行けると思っていたのですが、例年と同じなってしまいました。なぜだ。

K4-GPが面白いのは、その独特の燃料規定にあります。今年は、燃料の規定量が特に少なかったので、いろいろな騒動があったのですが、終わってみればガス欠車も少なく、面白いレースが出来ました。
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そして、最後のパレードラン。これもK4-GPの名物で、皆がとても楽しみにしています。
レースカーにチーム員がハコ乗りをして、思い思いにコースを一周しながら、声を掛け合い労をねぎらいます。このとき、遠くに御殿場市街の明かりが見えます。これを見ると、
「今年の夏も終わったなぁ。」
と思うのです。
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