いかにしてC5Z06からC3になったのか その4

これだけ気に入っているC5Z06を売ってC3にするのはなぜなのか。

いかにしてC5Z06からC3になったのか その1

いかにしてC5Z06からC3になったのか その2

いかにしてC5Z06からC3になったのか その3

C2の人気

熱心なCorvetteファンの間では、C2が一番人気だと思います。もちろん、すべての年式においてCorvetteはカッコ良いのですが、C2は欧米の有名芸能人の愛車になっていたり、映画に使われたりする頻度が高く、60年代のカッコ良さのアイコンとなっています。

だからクラシックなCorvetteを買うならC2だろうという固定観念がありました。
180918-01C2の流通価格は600万円~3,000万円。中心価格帯は800万円といったところ。大体1,000万円で、ビンテージカーとしての価値が維持される程度の個体が手に入ります。資産価値として考えても良いでしょう。老後の生活のことを考えると、免許を返納するときまでに価値を失わないことは重要。

価値としてはC1の方が上だし、今ならまだ、ギリギリ手の届く範囲にビンテージとして扱える程度のものが手に入ります。だけどC1は、ちょっと古すぎて、運転が楽しくないかもしれない。

そういう打算もあって、最初はC2を探していました。

子供の頃にカッコいいと思っていたのは本当にC2だったのか。

小学3年生か4年生頃、スーパーカーブームの始まる直前だったと思います。とても気に入っていたミニカーがありました。すごくカッコ良くて、私の中では別格でした。ただ、車名が判りませんでした。全体的な雰囲気はC3 Corvetteに似ているのですが、あちこち違うところもあって、ミニカーメーカのオリジナルデザインだろうと思っていました。

あのミニカーがGMのコンセプトカー MAKO SHARK IIだったとわかったのは、私がC4に乗るようになってCorvetteの歴史に興味を持った時でした。
180918-02

C3 CorvetteはMAKO SHARK IIにインスパイアされてデザインされたものです。MAKO SHARK IIの市販モデルと言っても良いでしょう。

C2とC3の写真を見比べて、ビンテージとしての価格上昇や、マニアの間での人気度など、世間の評価などを一切排除したとき、カッコいいと思うのはどちらか。素直に自分の心の声に耳を傾けた結果、初期のC3であるという結論に達しました。

C3の価値

市場において、C2の価値はすでに高まっています。今からC2を買うのは、株取引で言えば「高値掴み」をする可能性が高い。個人的には、まだ上がると思っていますが、すでに10バガー(株取引用語で株価が10倍になること)を達成した銘柄です。残っている旨味は少ない。

一方C3は、まだ伸びしろがありそうです。何しろ、あのカタチは自動車の歴史で唯一無二。そして現代のクルマをも凌駕する435馬力。今後は作られることがないであろう7000cc超の排気量。入手性の良いパーツ。

中国の芸能人が乗ったら、中国で大ブレイクする可能性があります。第二の空冷ポルシェとなるかもしれませんし、ならないかもしれません。でも、少なくとも価値は下がりません。

色々と書き散らかしましたが、これらの事象がそれぞれ絡みあったり、独立していたりしながら、最終的に68年式のC3コルベットになったわけです。

おわり