[C3] ステアリング・ホイール交換

この68年式コルベットを買った当時、C3に関する知識が不足していたので、このステアリング・ホイールが69年式以降のものだということに気が付きませんでした。
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C3コルベットの中で、68年式だけがウッド(風)のステアリング・ホイールが装備されているのです。
(Corvette Restoration Guideより引用)
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これだけ雰囲気が違うと、そのままというわけにはいきません。しかし、ずーっと探していたのですがリプロダクト品が見つかりませんでした。本物は時々e-bayで見かけますが、ボロボロなのにとても高い。
似たようなウッドのステアリング・ホイールは新品で見つかりますが、あくまでも「似ている」であって、微妙に異なるのです。あきらめて、「似ている」ステアリング・ホイールで妥協しようかなと思っていたところ、最近になってリプロダクトされて入手可能になりました。もちろん、即買い。リプロダクト品とはいえ、こういうものはいつも作っているわけではなく、見つけた時に買っておかないと次にいつ生産されるかわかりません。

今まで付いていた69年式以降のステアリング・ホイールと比較してみます。
直径は16インチで、69年式より1インチ大きいです。
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直径だけではなく深さも異なっていました。68年式のウッドタイプの方がリムが深いです。すなわち、ステアリング・ホイールが身体に近いということ。
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コルベットのステアリング・ホイールは70年代の半ばくらいから直径がどんどん小さくなり、リムもフラットになっていきます。パワーステアリングの普及によって小径でも苦労しなくなったことだけでなく、おそらく運転スタイルの流行や、アメリカ人の体形の変化も関係していると思います。
アメリカ人の友人によれば、アメリカのレストランで出される量が増えていったのは70年代のことで、それと同時に太った人も増えたということです。確かに、昔のアメリカのTVドラマでは、太っている人はほとんど見ませんでした。
実際、68年式のコルベットに身体が入らない人は珍しくありません。そういう人は、小径ステアリング・ホイールに交換しないと乗れません。

交換しました。
リプロダクト品なので、無加工で取り付きました。この頃の純正ステアリング・ホイールのリムは1枚の板ではなく2枚の板で構成されているので、取り付け面に段差があるのですが、それもしっかり再現されていました。
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雰囲気がだいぶ変わりました。
ダッシュボードにイグニッションキーが付いていたり、ウッドのステアリング・ホイールだったりするのは68年式だけが持つ特徴です。
この方がクラシック感が強くて、カッコいいなぁ。

Restoration guideに掲載されている68年式の写真と比較してみても、雰囲気はかなり再現できていると思います。良き~。
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