USB–RS232Cコンバータ

550Spyderの点火時期制御をしているコンピュータは、PCとRS232Cで通信します。
エンジンをかけていないときは問題ないのですが、エンジンをかけると通信エラーが多発します。通信ソフトウェアは、自動で再接続試みますが、再接続することはなく、時にはPCのWindowsがブルースクリーンになります。
エンジンがかかっているときだけなので、ノイズが原因だと思って銀紙シールドなどを試してみましたが、エラーになるまでの時間が少し延びただけで、やはり最終的には通信不能になります。
点火マップの書き換えは、エンジンを切って行えば良いのですが、走行中のデータが読めなくなるのは、やはり不便だし、せっかく持っている機能をきちんと使えないのも悔しい。

今時のPCにはRS232Cの端子は付いていないので、USBとRS232Cの変換ケーブルを使っています。実は、これが怪しいとは思っていました。USB/RS232C変換ケーブルは、ハードウェア制御をする人には、未だに相性問題を抱えている機器として有名なのです。ただ、今回の通信問題も、それが原因という確証がもてなかったので、ノイズ対策などをしてみたわけです。
そして結局、ノイズ対策では解決に至らなかったので、新しく変換ケーブルを買いました。

結果は「当たり」でした。
新しい変換ケーブルでは、エンジンが回っているときでも正常に通信して、エラーが出ることもありません。やはり、変換ケーブルの問題でした。

左がもともと持っていた秋月電子の変換ケーブルで、右が新しく購入したiBUFFALO製の変換ケーブル。正常に通信するのは、右のiBUFFALO製です。
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両者の違いは何かというと、コンバータ・チップのメーカーが違います。秋月電子はProlific社製のチップで、iBUFFALOはFTDI製。ネットを検索するとProlific社製のチップは、通信できない事例が、たくさん出てきます。まあ、知ってはいたのですが、手元にすでにあるのに、別に買うのがもったいないと思ったもので。
そして、ついに覚悟を決めてFTDI社製チップを使っている変換ケーブルを買ったら、やっぱりそれが原因だったというわけです。

エラーなく通信するようになったので、走行中にマップのどの辺を読んでいるのかも、リアルタイムでわかります。
走行中のマップ表示をキャプチャしてみました。画面キャプチャの時に、一緒にPCの内蔵マイクの音も入れてみたので、イメージがつかみやすいと思います。しかし、助手席に転がしてあるノートPCのマイクでは、音がイマイチですね。耳で聞くよりもメカノイズ成分が大きいし。

ここまでやると、景色の画像も取り込みたいですね。USBカメラを接続して、画面に表示しつつキャプチャすれば、両方とれるかな。どうせなら、マイクもちゃんとしたの使いたいなぁ。メカノイズは後処理のフィルタで除去できないだろうか。