Titanium Rotors

基本的に、私は自分のZ06のパフォーマンス・アップのためにメカニカルな部分を変更しようとは思っていません。今まで、いろいろなスポーツカーに乗ってきましたが、このZ06ほど完成度の高いクルマはありませんでした。不満はまったくありません。しかし、もし何かするとしたら、それはエンジンのパワーアップではなくて、軽量化という方向に進めていこうと思います。

軽量化を考えたときに、もっとも効果が大きいと思われるのが、写真のブレーキローター。チタン合金にセラミックコーティングを施したもので、4枚で15Kgの軽量化になります。
言うまでもなく、ブレーキ・ローターはバネ下重量に含まれ、しかも回転部分。クルマ全体の軽量化だけでなく、サスペンション特性の向上と、加減速性能の向上が期待できます。何しろ、ホイールの回転モーメントが大幅に減るのですから、加減速性能の向上は通常の軽量化よりもさらに大きな効果が期待できます。
メーカーの宣伝文句によれば、60→0MPHの停止距離がシボレーの公称値125ftに対して、このブレーキローターを装着した場合には85-90ftにまで短縮されるとのこと。これは、ローターとパッドの摩擦係数がどうのこうのという問題よりも、ホイールの回転モーメントが小さくなったから、という理由が当然あるでしょう。

写真にはキャリパーも含まれていますが、このローターはノーマルのキャリパーと組み合わせることも可能です。対向式キャリパーは重いので、軽量化効果を期待するならばノーマルのキャリパーと組み合わせるのがベストだと思います。

最大の問題点は価格で、ローター1枚で約$1,000。クルマ一台分で$4,000を超えてしまいます。ちょっと簡単に買える金額ではないのが残念です。

メーカー:RED DEVIL BREAKS