トランザム7000

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昼間のTVで「トランザム7000」をやっていたので、録画して観ました。
原題を"Smokey And the Bandit"と言います。直訳すれば「おまわりと盗賊」って日本語になりますが、「トランザム7000」の方がカッコいい題名だと思います。
この「トランザム7000」は、私のクルマ趣味の原体験の一つです。なにしろ、この映画の影響で、私はトランザムに乗ってましたから。

 

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これが、私が昔に乗っていたトランザム。映画に出ていたのは77年式の通称「イーグルマスク」ですが、私のは79年式で「ブロックマスク」と言います。なにしろ、もう四半世紀も昔のことなので写真もあまりいいのが残っていません。
排ガス規制で骨抜きにされ圧縮比が低くて数字上のパワーはたったの180hpだったと思います。とは言え、6600ccエンジンのトルクは日本車とは異次元の感じでした。また、この頃は日本車のパワーがそんなに出ていない時代で、意外と軽量なボディのおかげで、大抵の日本車には簡単に勝てました。
当然、まだインターネットなどがない時代で、FAXでアメリカに部品を注文して、国際郵便為替で支払いをしていた時代です。元々の排気量が大きいので、ピストンをハイコンプに、キャプレターをノーマルのロチェスターから定番のホーリーに換えただけでも、簡単に300hpになったのを覚えています。まあ、今時であれば300hpなんてどうってことないてすが、当時は簡単に出る数字ではありませんでした。確か最終的には330hpまで出したと記憶しています。
トランザムと言えば、もう一つ忘れてはならないのが、東名レースです。私の時代でも、すでに半ば伝説となっていましたが、東名レースでトラストの大川さんがトランザムに乗っていたのは有名な話です。大川さんのトランザムは相当いじってあったらしいですが。その話に憧れたのも、トランザムを選んだ理由の一つだったと思います。
結局、このクルマは横羽線で、当時発売されたばかりのZ32と競り合ってエンジンブローしてしまいました。それで、大排気量車の時代は終わったなと思い、Z32を買いました。
トランザムは、今でも思い出深いクルマの一台です。

ところで、トランザム7000に出ているイーグルマスクのトランザムですが、アメリカではすでに綺麗な個体はコレクターカー扱いになっています。特に映画と同じブラックにゴールトの縁取りがしてあるモデルは、ブラックバードというスペシャルモデルで、今ではかなり高値で取引されているとか。さらに、リプロダクションまでされていて、Year One(アメリカのレストアパーツの専門店)からBandit Editionとして販売されています。