4点式シートベルトの選び方

最近、円安なのでクルマのパーツを買うのが躊躇われるのですが、安全に関することだけは先送りに出来ないので、JEGSから購入。
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まだ、全ての部品が揃っていないので作業は開始できません。なので、とりあえず、置くだけ。イメージとしてはこんな感じ。
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SIMPSONのラッチ・リンクタイプです。オプションのプラチナム・カラーを選びました。
日本ではカムロックタイプを好む人が多いですが、私はラッチ派。カムロックは、壊れることがあるのですよ。SIMPSONのカムロックが壊れたのは見たことありませんが、日本のTAKATA製は壊れているのを2個見たことがあります。その点、ラッチ・リンクは構造が単純なので壊れようがないです。それにカムロックはお腹の上で重いという欠点もあります。
アメリカでは、NASCARでラッチタイプが使われているので、今でもラッチタイプは人気です。

アンチ・サブマリン(股のベルト)は、公道走行だったら要らないかも。
アンチ・サブマリンベルトの役割は二つ。ひとつは、衝突したときに身体がシートベルトの下から滑り出てしまうのを防ぐこと。もうひとつは、ショルダーハーネスをグイグイ締め上げたときに腰ベルトがずり上がってしまうのを防ぐこと。公道走行ではショルダーハーネスをそこまで締め上げることはないので、アンチ・サブマリンベルトは要らないでしょう。
ちなみに、レースの場合は、ピットクルーが足をかけて全身の力で締め上げることもあります。

もともと、このクルマには4点式シートベルトが付いていたのですが、それには二つ問題がありました。
ひとつは、シートベルトがSabeltのこういうタイプだったこと。
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これ、よく見かけるし安価なのでスポーツ走行する人に人気だと思いますが、問題は肩ベルトと腰ベルトが縫い付けられていることにあります。クラッシュしてドライバーが自力で脱出できなくなったとき、バックルを外しても肩ベルトが外れないので、救助の人がドライバーを引っ張り出すことが難しいのです。ラッチ式にしろカムロック式にしろ、重要視されているのは外しやすさです。どちらの方式もリリースすると、すべてのベルトがバラバラになるので、そのままドライバーを引っ張り出すことができます。
というわけで、このタイプはクラッシュした後に問題があるので、出来れば使わないことをお勧めします。

ふたつめの問題点は、ショルダーハーネスの取り付け位置です。このクルマの場合、肩甲骨の下あたりの高さのファイヤーウォールにアンカーが取りつけられていました。しかしショルダーハーネスの取り付け位置は、正しくはこの位置になります。
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肩の高さから、ショルダーハーネスの角度がおおよそ水平でなければなりません。まあ、これは車体の構造上、この角度がとれない場合も多いのですが、できるだけ近づけるようにします。アンカー位置が下過ぎると、ショルダーハーネスをどんなに締めても、体は前に出てしまうのです。

以上の2点を改善するため、この円安にもかかわらず、アメリカのショップから購入しました。この手の製品は、日本だと高くて選択肢が少ないのですよね。
今週中にもう一つの部品が届けば、この週末に取り付け作業ができるのだけどな。