ミーティングから帰ってきて、ガレージ前で一度エンジンを切って、もう一度エンジンをかけようとしたら、スターターモータが回りません。それどころか、一切の電気が来ていません。7月に発生したのと、まったく同じ症状。
でも、あれからエンジンルーム内のハーネスは全部新品に交換したし、なぜ?
前回とまったく同じガレージ前? 何か超常的な現象を疑ってしまいます。
今回は雨が降ってくる気配もないので、午後の予定をキャンセルして、この場で原因究明。エンジンがかからなければ、一人で押してガレージの中に入れるのは無理だし。あいにく、妻は外出中で、夕方まで帰ってこないし。
とりあえず、バッテリーと直結しているホーンリレーのところの電圧を見てみると、4V~9Vくらいでふらふらしている。なんだこれ。
ジャッキアップしてスターターモータのB端子の電圧を見ると、やっばり4~9Vくらいでフラフラ。バッテリーの突然死かと思い、バッテリー電圧をみると13Vで元気そのもの。
マイナス端子にカットオフスイッチが付いているのですが、それをひねるとB端子の電圧が変わる。これが原因かと思い、カットオフスイッチをバイパスしてみても、不思議なことにカットオフスイッチを動かすと、やっばり変わるし、そもそも13Vにならない。
まさかなぁ、と思いつつもバッテリーの端子だけをグイグイ押してみると電圧が変わる。なんだこれ、意味がわからん。バッテリー本体が不良なのか?
バッテリーの不良を疑って、バッテリーを外そうとしたとき、プラス端子のアダプタのネジが緩んでいることに気が付きました。
バッテリーケーブルはアメリカ車用のサイドターミナル仕様になっているので、普通の日本/ヨーロッパ仕様のバッテリーのD型端子にアダプタを付けてあります。バッテリーケーブルはそのアダプタにサイドターミナル用のネジで接続されていますが、そのネジが緩い。締めてみても締まる気配がない。
これ、ネジがなめているじゃん。
いままで、このネジを触ったことはなかったので、まさかここが緩んでいるとは思い至りませんでした。バッテリ端子を直接締めているネジはチェックしたんだけどね。
これが原因か。
カットオフスイッチを触ったり、端子を押したりすると電圧が変わったのは、そのときにこのケーブルに手が当たっていたから。電圧が不安定なのも、ネジがしっかり締まっていなかったから。
エンジンハーネスを交換して直ったようにみえたのも、電気系をいじるためにマイナス側端子の付け外しをして、そのときにプラス側のワイヤに手が当たるなどして、接触状態が偶然良くなっていたから。
そう考えると、すべて納得です。だから、エンジンハーネスを交換する必要もなかったわけで。
まあ、いつかは交換しようと思っていたわけだし、その作業のおかげで油圧計のバイプの破損も発見できたわけなので、無駄な作業ではなかったですが。
灯台下暗しというか、基本を忘れたというか。緩みチェックは一通りしたつもりになっていたけど、たまたま見逃していたところが原因だったわけです。
(だから素人はネジを締めすぎなんだってば)
原因がわかったので、とりあえず応急処置としてタイラップで引っ張っておいて。
エンジンは何事もなくかかり、無事にクルマをガレージに収めることができました。ここにたどり着くのに1時間はかかってしまいました。でも、原因がわかってスッキリ。
どうやって修理するかですが、サイドターミナル用アダプタは日本で売っているところが見つからず。かといってアメリカから取り寄せるのもバカらしい。
メネジがバカになっているのでヘリサートを入れよう、と決めたのですが。こういう時に限ってM10のヘリサートの手持ちがない。
というわけで、ヘリサートを注文しました。今日はここまで。