[V60] Pilot Assistは、レベル3相当

V60が9/26に納車されてから、今日までに2600km以上走りました。納車がうれしくて走り回ったのではなく、すべて仕事の移動なのが少し悲しい。

V60の説明書から。
201006-01
このタイプの機能を使い慣れている人には周知ですが、実際のところステアリングホイールに両手を置いておくのが要件ではありません。正確には、ステアリングホイールに車両側が意図していない外乱が時々入ることが要件です。だから両手である必要はないし、極端なことを言えば手である必要もありません。逆に、両手を置いていても、まったく何も力を加えてなければ、しばらくして警告が出ます。
だから、慣れると片手で軽くステアリングホイールを持って、車両の進路に影響しない程度に緩く力を入れておけば、延々と警告なしに走りつづられます。概略的には、これがレベル2自動運転。

ところが、Volvoの説明書にもカタログにも全然書かれていないし、自動車評論家のレビューでも誰も言っていないのですが、渋滞走行中だとステアリングホイールから完全に手を離していても一切警告が出ません。延々と完全ハンズフリーで走り続けます。抜けるのに1時間ほどかかった渋滞中、一度もステアリングホイールに触る必要がありませんでした。これはレベル3なのではないかと思います。
しかも、渋滞の中で一時的に流れが良くなって、そのまま60km/hを超えて、115km/hでも警告は出ず、ハンズフリーで走り続けます。
そして渋滞が解消すると、いつものように警告が出るようになります。

説明書に記述がないので正確な要件はわからないのですが、115km/hでも完全ハンズフリーで走り続けるのは、カーナビの渋滞情報を参照しているような気がします。渋滞になっている場所では、速度に関係なく完全ハンズフリーになっているのではなかろうかと。

そもそもVolvo自体は、自動運転のレベルの話はしないと開発責任者が発言していて、SAEの自動運転レベルの区分けにはこだわっていないので、独自判断でハンズフリーの要件を決めているのかも知れません。
どういう扱いになっているのかは判りませんが、これはうれしい誤算でした。