横浜に常設のVRエンタテイメント施設があって、「Horizon of Khufu ~古代エジプトへの旅~」というプロムグラムをやっていたので、体験してきました。
VRゴーグルを装着して、仮想空間を現実の自分の足で移動しながら体験するものです。
今興行しているプログラムは、ピラミッドの観光をしているうちに、古代エジプトの世界に飛ばされるというものです。このプログラムの制作には、最新の古代エジプト文化の研究成果が用いられているという事で、ただのアトラクションではなく文化的な知識も得られる側面もあります。
うちは、特に妻が古代エジプトにとても興味を持っていて、以前ルーブル美術館に行った時には、ピラミッド関連の出土品の展示の見学で1日のほとんどを使ったほどです。
というわけで、最新のVR技術の興味と、古代エジプトの興味が同時に満たせる、我が家にとっては最高のプログラムです。
ここが施設の入り口。ちょっと近未来感があります。
この先で、グループを構成してVRコーグルの装着をします。
現実世界の施設はこのようになっています。
壁の模様は、おそらくVRコーグルの位置認識の精度を保つためでしょう。
VRゴーグルを装着してもらい、少しのチュートリアルのあと、ピラミッド探索が始まります。
バーチャル空間内で、グループにつき1名のガイドが付いて、案内してくれます。私はVR酔いをするタイプなのですが、自分の足で移動しているためか、まったく酔いは感じませんでした。
VR画像は、もちろん現実世界より解像度が荒いですが、しばらくすると気にならなくなります。そして、ピラミッドの前に立った時、ピラミッドの巨大さを実感できて驚きました。VR空間内では高いところに上がったとき、下を見れば怖いです。現実の床は平らなのに、VR空間内で凹凸のある通路では、歩くのに慎重になります。
現実のピラミッド観光は、いろいろと制限があるし体力的にも厳しいと聞きます。VRで体験するピラミッド観光は、本来なら入れないところにも入りますし、体力も必要ありません。そして、実際にピラミッドの内部を見て回った気になります。
45分のツアーを終えて、VRコーグルを外した時、現実世界に引き戻された衝撃があって、思った以上にVR空間を実際の空間と認識していたことを知りました。
もう、これでわざわざエジプトまで行かなくても、十分だと思いました。今後、様々なプログラムによって、世界のあらゆる名所をこれで観光できるようになるでしょう。映画「トータルリコール」では旅行に行った記憶を脳に植え付けるサービスが行われていましたが、これはほぼそれに近い体験だと思います。
次のプログラムが楽しみです。