やってやろうじゃないの!

世田谷文学館で開催されている「士郎正宗の世界展」に行ってきました。
漫画の原画展は、たまたまデパートの催事場などで行われているのを見た事はありましたが、わざわざ見に行ったのは初めてです。
IMG_6892s

建物の入り口で、いきなり少佐がお出迎え。
IMG_20250501_102534s

私は時間指定の入場券をネットで事前購入してありましたが、当日券も人数に空きがあれば売っていたみたいです。過度に混まないように、時間指定の事前予約制は良いですね。
IMG_6893s

会場には原画だけでなく、年表や作画に使用していた道具、蔵書の一部なども展示されていました。
ちなみに、スマホでの撮影はOKです。
IMG_6901s
IMG_20250501_110239sIMG_20250501_104048sIMG_20250501_111500sIMG_20250501_110614s
士郎正宗の漫画は、設定と絵の書き込みの緻密さが魅力です。そして、女の子がかわいい。よく大友克洋と並んで評されます。しかし、大友克洋は意外とメカは少なくて、そしてなにより、かわいい女の子がまったく出てこないという点で、実は全然違う作風だと思います。

士郎正宗の初期の頃の作品はほとんど読んでいますが、最近の作品は読んでいないものもあります。作画が3Dデジタルになってからは、あまり絵柄が好みではなくなってしまったのが、その理由。あと、完結しない作品も多いのですよね。
代表作の「攻殻機動隊」は、まだインターネットが一般的でなかった時代に、個人がネットに常時接続していていて、それによって生じる犯罪を描いているという先見性が、今になって特に感心します。現実の今は、電脳化こそしていませんが、外部補助電脳とも言えるスマートホンがネットに常時接続していて、世界中のあらゆる情報に触れることができます。脳内に直接送り込まれるか、視覚や聴覚を通じて情報を取得するかの違いであって、事実上にはほぼ「攻殻機動隊」の世界を実現していると、私は考えています。義体やヒト型のロボットは、まだ追い付けていません。しかしAIに関しては、ここ最近の急速な進歩で、すでに会話において人間との区別がつきにくくなってきました。OPEN AIのLLM GPT-4.5はチューリングテストで73%の人が人間と判定したそうです。まさに、「攻殻機動隊」の世界です。AIにゴーストが宿るのかどうかを議論すべき時は近いでしょう。

で、士郎正宗と言えば、やはり一番有名なのが、これでしょう。
IMG_20250501_110523s

会場には、ここでしか買えないグッズもたくさん売っていました。Tシャツを買おうと思ったのですが、露出度の多い女の子の絵柄ばかりで、ちょっと公共の場で着るには抵抗があるので、買いませんでした。メカだけの絵柄も作って欲しかったです。
あと、画集は重くて持って帰るのが大変なので、その場でAmazonで買いました。