2007年12月15日

Renault Sport Spider

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14年間所有したセヴンを売って、この黄色いスポーツカーを買いました。
"Renault Sport Spider"
「ルノー・スポール・スピダー」
と言います。フランス語読みです。
1996年から1999年まで、ルノーが旧アルピーヌの工場において、ハンドメイドで1700台だけ生産しました。ラジオもヒーターすらも付いていません。走りに特化したスポーツカーという点ではセヴンと同系ですが、こちらは1990年代に設計・生産されたクルマで、現代の技術がふんだんに盛り込まれ、機械としての洗練度は隔世の感があります。





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このセヴンは14年間所有しました。そのうち、アメリカに住んでいた5年間はガレージで眠らせていたのですが、その期間を除いても、私がもっとも長く所有したクルマになります。
通称「魔神号」と呼ばれ90年代中盤のセヴン・ブームの時には何度か雑誌に取り上げられたりしていました。ニッサンSRエンジンを搭載するためにフレームから改造し、ブレーキもAPレーシングを入れるなどして、ポテンシャルや迫力はその辺のセヴンとは一線を画していました。このセヴンのおかげで、A級ライセンスを取ってJAFのレースにも出たし、その過程で貴重な友人達を得ました。
一晩では語りつくせないほどの思い出があるセヴンですが、今回、それを売ることに決めたのは、体力的に辛くなったからです。素晴らしいレスポンスと、極小のパワーウェイトレシオが、公道では非常に神経を使わせ体力を消耗します。そして激しい振動と音。昔は官能的だと感じていたそのフィールが、今では辛かったのです。ダムサンデーへの往復100Kmが体力・精神力ともにギリギリの線。だんだん、乗るのが面倒に感じてきていたのです。
今まで、多くのセヴン乗りがそうなっていくのを見てきたし、その結果、セヴンをガレージの中で朽ちさせてしまった例を何件も知っています。もしかしたら、このセヴンもこのままこのガレージで朽ちてしまうかもしれない、思い始めてました。

今回購入したスピダーは、実は今年の春ごろに発見し、オーナーと話すうちに意気投合して友達になりました。彼は機会があればスピダーを売りたいと考えていて、夏ごろに、スピダーを私が買おうかということで真剣に考えたのですが、そのときは増車として考えていたので、置き場所などの目処が立たずに、話は白紙に戻りました。11月になってスピダーオーナーから再び話を持ちかけられ、上述したような気持ちになっていたことで、セヴンを売る決心をしたのです。





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ガレージで、コルベットと並ぶスピダー。

スピダーは普通の人から見れば十分にスパルタンなクルマですが、私のセヴンから見ればとても快適なスポーツカーです。エンジンパワーは全然ありませんし、レスポンスに至っては、ハッキリとダルいエンジンです。しかし、風は全然巻き込まないですし、乗り心地も良いです。コルベットZ06よりも明らかに乗り心地は良いです。それに室内も広い。
これなら、ラクで楽しい。スピードは出ないし、加速も平凡だけど、だから気軽に楽しい。それにレア車だし、なによりガルウィング・ドアもカッコいい。
そういった点が気に入って、スピダーにしました。



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スピダーの室内はこんな感じです。ゆったりしているしオシャレです。
このスピダーは、速さを追求する改造はしません。コンセプトは快適で楽しい。そしてオシャレ。
しばらくは、コルベットとともに、このスピダーを楽むことにしました。

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