2014年8月16日

Spider Last Run (May be)

しばらく前から、このBlogで告知していたスピダーの「売り」ですが、実は先日、買い手が付きました。来週、積車で取りに来られる予定になっています。

ここしばらく、スピダーを動かしていなかったので、お別れと最終の確認を兼ねて、本日、最後のドライブをしました。
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1時間ほど走らせて見ましたが、特に問題はなく、このまま引き渡しとなるでしょう。
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スピダーを売ることにした理由は特にないのですが、強いて言えば、二つあって、一つ目は、この先も長く所有し続けるほどの情熱がない、ということです。
90年代以降のクルマを長く所有し続けようと思ったときに、最大の障害は電装品の寿命です。機械部品と違って、電子部品には明確に寿命があります。コンデンサーとか抵抗とかトランジスタとかの汎用的な電子部品は将来にわたって入手は難しくないと思いますが、問題なのは自動車メーカが独自に作ったカスタムICチップや、それを使用した基板です。これらは、自動車メーカでの在庫がなくなれば入手不可能になります。コルベットやフェラーリのように非常に趣味性が高く、サードパーティによりリプロダクションのマーケットが存在していれば問題ありませんが、スピダーのように小規模で、かつ一般乗用車の電装品を流用している場合、リプロダクションは期待できないでしょう。誰も、97年式カローラのECUをリプロダクトして儲けが得られるとは思わないでしょ?
エンジン制御だけをしているなら、汎用のECUで代替することが可能ですが、90年代以降のクルマは、それだけではありません。シンプルなスピダーでもそれは例外ではなく、速度計、燃料計、距離計などはECUから信号をもらっていて、それらの表示機と共に汎用品で何とかなるものではありません。まあ、普通のクルマよりは断然シンプルなので、なんとか自作できないものでもないとは思いますが、面倒です。
そういう事を考えると、生産から17年たった今、まだ不具合箇所がなく完調のうちが売り時かな、と思いました。

もうひとつの理由は、ガレージに空きを作りたかったことです。ガレージに空きがあれば、そこに何を入れるか夢が広がります。2年前にBeck550の売りがあったときだって、スピダーがなければ買っていたと思います。ちょっと前に記事にしたマッスルカーだって、ガレージに空きが出来るからこそ、色々と考えて楽しめるのです。
ガレージに空きを作って、しばらくは色々と空想したいのです。
どちらかと言えば、特にこの理由が大きいきっかけです。まだ売れたわけではないですが、もうすでにネット検索を散々やって、調べて楽しんでいますから。

第一の理由から、次はキャブレターのクルマを考えています。できれば、触媒不要の年式にしたいですね。1973年式以前だったかな。

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