2009年8月30日

K4-GP オンボードカメラ映像


K4-GPのときのオンボードカメラ映像を、少し編集してYouTubeにアップロードしました。アメリカの友人向けなので、キャプションが英語になっています。
この映像のドライバーはすべて私です。

クルマは、ホンダビート。エンジンはまったく何もいじっていないノーマルの14万キロ走行、無オーバーホール。熱対策として、容量アップしたラジエータに交換し水冷オイルクーラーを追加しています。足回りは1万円で譲ってもらったメーカー不明のバネとショック。ロールバーや、バケットシート、4点式シートベルトなどレースに必要な安全装備は追加しました。タイヤ、ブレーキパッドなどもスポーツ走行に適したものに交換しています。タイヤはNEOVAです。特にトラブルはありませんが、軽自動車のしかもビートのような高回転型エンジンで14万キロというのは、相当ヤレていると思います。
燃費は悪く、映像中のfastest lapのような走り方をしていると、7Km/Lくらい。これだと、規定の燃料量でゴールまで走りきることができません。そこで、レース中の半分以上は燃費を意識した走りをしなければなりません。スリップストリーム(映像中では、米語でdraftと表現しています)の効果は絶大で、常に他車の後ろを走るようにするだけで、大幅に燃費がアップします。
映像で、計器板の真上に取り付けられているLED列はシフトランプで、8000rpmに設定しているときと7000rpmに設定しているときがあります。7000rpmに設定しているときは燃費対応です。このエンジンは、最大出力を8100rpmで発生し、最高回転数は8500rpmなので、8000rpm以上回さないと真価を発揮できませんが、前述したように14万キロ無オーバーホールエンジンなので、一応、少しいたわっているつもりです。さらに燃費の問題もありますし。

こんな感じで10時間、ドライバー交代を繰り返し、燃料補給もしながら走り続けます。燃料の量が規定されているのと、一回の給油量が前日申告になっているのがレースの作戦を面白くしているところです。この申告量を超えた給油はできず、申告量を給油しきれず余った分は廃棄というルールが、燃料補給のタイミングの作戦をしっかり立てなければならなくしています。

K4-GPにはFUJI1000Kmという名称が付いていますが、これは、あのFUJI1000Kmから引き継いでいる名前で、その昔はプロのレースチームが最新鋭の耐久レース用レーシングカーで競っていたレースが、21世紀になるとアマチュアが軽自動車で競うレースへの様変わりしているということです。
参加台数は158台。これらが同時に富士スピードウェイを10時間走り続けます。公式に言われているわけではないですが、私の知る限りでは1つのレースでの走行台数は世界最大規模ではないかと思います。
映像を見るとわかりますが、これだけの台数が走っているので、コース上ではいつでもどこでも抜きつ抜かれつが繰り広げられています。コーナー進入時に2ワイド、3ワイドは当たり前。時には4ワイドになることもあり、NASCARのデイトナ500を凌駕します。

毎年の恒例行事として、私には定着しつつあり、来年も出るつもりです。

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