2013年4月21日

TrasAm is back!

まずは、これを見てください。

トランザムは2002年に生産が終了した後、さらにポンティアック・ディビジョン自体も無くなりました。皮肉なことに「不死鳥」の名を持っていても、復活の可能性はあり得ません。
しかし、熱狂的なファンを持つクルマであるため、元々の兄弟車であったカマロを使って、トランザムをよみがえらせているのが、Trans Am Depot。これは、その会社が作った広告。
GMがトランザムを復活させていたら、こうなったであろうという感じで、よく出来ていると思います。

私は普段はコルベットのことばかり書いていますが、実はトランザムにもリスペクトしています。なぜなら、学生時代の1986年から90年にかけて乗っていたから。自動車趣味の楽しさはトランザムに教えてもらいました。
当時の日本車は、やっとターボが付き始めたものの、チューニング業界でEFIと合わせてどのように扱っていよいのかわからず、その性能を活かしきれていませんでした。一方、アメリカ車はオイルショックのおかげで排気量のわりにはカタログスペックが低く、ほとんどの人はカタチだけのクルマと思っていました。しかし、実はアメリカでは自動車の改造が非合法ではないことで豊富なパーツとチューニング方法が存在し、それと大排気量のおかけで、圧縮比とカムを換えるだけで、簡単に300馬力、400馬力が出せました。そして、その事を知っているのは日本ではごく一部のマニアだけだったため、アメリカ車の中古車価格はその秘めたポテンシャルに対して、極端に低かったのです。
そんな時代に、私は79年式のトランザムを手に入れて、千葉の解体屋で見つけたRAM AIR IVエンジンに換装して乗っていました。
トランザムを選んだのは、映画「トランザム7000」の影響もありましたが、当時の深夜のファミレスで繰り返される噂話にも影響されていました。私の世代は湾岸でしたが、私のひとつ上の世代では東名が最高速レースの舞台で、そこで有名だった大川トランザムの話を良く聞かされていたからです。

まあ、そんな話はどうでも良いですが。
まずはこのビデオを見てください。


これはレース仕様ですが、これがトランザムの真の姿です。コーナーを抜けてブラックマークを付けながら軽くテールスライドしつつ加速していく姿は、鳥肌ものですね。これはヨーロッバのヒルクライムの様子みたいです。
これを見て、誰がトランザムを直線番長だと思うでしょう。確かに、昔の日本車の中に混じると大柄ではありましたが、車重は決して重くなく、実はサスペンションも極端に硬めでした。コーナーリングもかなり良かったのですよ。
まあ、ほとんどの人は雑誌の受け売りでアメリカ車=直線番長という印象を持っているだけで、実際にWS6パックのサスペンションのトランザムに乗ったことある人は、日本では少ないと思うので仕方ないところですが。雑誌も悪くて、「アメリカ車=直線番長」と書いておけば「通」ぶることができるという風潮でした。もっとも、自動車雑誌の試乗記事ほど主観の入ったものはありませんから、評論記事としてあれほど適当なものは他にないでしょう。

このヒルクライムのつながりでこんなのも見つけました。トランザムとは話題が少しずれますが。
排気音は、私は断然V8派。それもフェラーリなどのジングル・プレーンのやつではなくて、アメリカ車のデュアル・プレーンの方ね。
これも主観の問題ですが、雑誌の試乗記と違うのは、実際に音が聞けるところ。カッコいい音かどうかは、聞き手の主観で決めればよいのです。

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