2011年12月 3日

世界で最も愛されているエンジンは?

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SB Chevyと表記されるシボレーのスモールブロック・エンジンの生産数が11月29日に1億基に達したそうです。
シボレーのスモールブロックは1955年に生産が開始され、様々なバリエーションを持ち、多くのクルマに搭載されました。モデルチェンジを繰り返しながら、現在も生産され続け、史上最強のコルベットZR1に搭載されているLS9も、このスモールブロックです。そして、1億基目の記念エンジンもLS9となってます。

鋳鉄プロック+鋳鉄ヘッドでスタートして、第2世代のLT型で鋳鉄プロック+アルミヘッドとなり、第3世代のLS型でオールアルミエンジンとなりました。C4のZR-1に搭載されたLT5を除き、OHVの2バルブで、それは638馬力を出すLS9でも同じです。
1955年から現在まで、ほとんど基本的な寸法を変更していないので、1950年代のC1コルベットに最新のLS7やLS9エンジンを載せたりする改造が、比較的容易にできます。

一般的には、OHVは旧式のエンジンでスポーツカーには適さないと解説されていますが、それが必ずしも正しいとは言えないことを、SB Chevyは証明しています。全体的にコンパクトで、ヘッドが小さく、重心高が低いことがスポーツカーには最適であるという側面があり、世界のGTレースを席巻したC5-RやC6.RはスモールブロックのLSシリーズOHVエンジンです。
また、スモールブロックのコルベットエンジンは少量生産のスーパースポーツカーやエキゾチックカーに採用されることも多く、その採用理由は小型で高出力、そしてエンジン重心高が低いという点にありました。

実は、世界でもっとも多く生産された2シータースポーツカーは、コルベットで、それはすなわち、世界で最も多く用いられているスポーツカーエンジンは、シボレーのスモールブロックであるともいえるわけです。

ところで、シボレーにはもう一つ有名なエンジンBB Chevy、すなわちビッグブロック・エンジンがあります。このスモール・ブロックとビッグ・ブロックの違いはどこにあるのでしょう? 排気量で区別されると思っている人が多いですが、それは勘違いです。ビッグ・ブロックでも5.7Lのエンジンはありますし、スモール・ブロックの最大排気量はLS7の7Lです。
両者の違いは、ボアピッチにあります。ボアピッチが4.4インチのブロックをスモール・ブロック、4.8インチをビッグ・ブロックと呼びます。

シボレーのスモールブロックは半世紀以上にわたって熟成された傑作エンジンであることは間違いありません。そこには、ほかのエンジンではありえないほどの多くの人の知恵と情熱が投入されているのです。
生産台数、それにかかわった人の数、そしてチューニングパーツや補修パーツの多さなどを考えると、世界でもっとも愛されているエンジンと言えると思います。

あくまで噂ですが、2014年モデルとして開発中のC7コルベットに搭載されるエンジンは、第5世代SB Chevyと言われており、ダイレクト・インジェクションとなるそうです。

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