2013年12月 7日

C5-R 増車4台

私は、基本的に収集型の趣味はないのですが、唯一収集していると言えるのが、C5-Rの1/43のミニカーです。それも、Mini-champsまたはAction製限定。
アメリカ在住時代にebayで見かけたら落札していましたが、ふと思いついて日本のヤフオクでも検索をかけてみたら、意外にも未所有のものが安く出品されていたので、落札しました。

これが、久しぶりにコレクションに加わった4台。
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今回、特にうれしかったのは2001年のPetit Le Mansに出場して優勝した4号車。アメリカの星条旗カラーになっていますが、これは2001年9月のテロ事件があったことによります。当時、私はアメリカに住んでいたので、リアルにあの時のアメリカ国内の動性を感じていたのですが、アメリカ中のありとあらゆる所にアメリカ国旗が掲げられ、ほとんどすべてと言っていいくらい、道路を走るクルマにもアメリカ国旗が表示されていたのでした。このカラーリングは、 そういう状況下において行われたレースだったからで、この星条旗カラーにはそういうバックグラウンドがあります。
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今回の4台を加えて、これが私のC5-R Fleetです。
Mini-champs/Action製の1/43 C5-Rが何種類あるのか、正確なところはわからないのですが、以前にebayで18台フルセットとして出品されていたことがあるので、最低でも18台。もしかすると、それ以上になるのかもしれません。今回で15台になったのですが、実は2003年のLe Mans 24hrsに出場した50号車が重複しているので、正確には14台ということになります。この50号車が重複しているのはミスではなく、わざとです。その理由は、次の機会に説明します。
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このコレクションの中で、特に気に入っているのが、2003年のLe Mans 24hrsに出場したこのカラーリング。2003年は私のZ06の生産年でもあって、これはコルベット誕生50周年記念カラーリングなのです。2003年のLe Mans 24hrsの直後から、公道市販車の2004年モデルの販売が開始されたのですが、それがC5の最後のモデルで、その中にCommemorative Editionという特別モデルが、このLe Mans特別カラーリングを再現して販売されました。
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これは2001年にコルベットがLe Mans 24hrsで優勝したときの車両です。コルベットのLa Mans 24hrsへの挑戦の歴史は古く、1960年にC1の3号車が優勝しています。
今回増車した2001年 Petit Le Mansの車両にもありますが、2001年の車両には、左フロントフェンダーに黒のストライプ2本が入っているものがあります。実は、これは喪章です。2001年2月のDaytona 500で、アメリカで最も人気のあったレーシング・ドライバーDale Earnhardtが事故死したことへの追悼を表しています。
この年、Dale Earnhardtは、息子のDale Earnhardt Jr.と共に、Corvette Racingのドライバーを努めていて、1月のDaytona 24hrsには親子でC5-Rを運転していました。したがって、2001年のC5-Rでも、Daytona 24hrsの出場車両には、黒のストライプは入っていません。
レーシングカーのカラーリングの変遷には、こういう様々な背景があるので、自分のクルマのレースカーバージョンのそういう歴史を知るのも、とても楽しいです。私が常々主張しているように、趣味のスポーツカーにはクルマの性能だけでなく、ドラマも必要なのです。こういうドラマが多数あり、エピソードに事欠かないスポーツカーは、そんなに多くないです。
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