2014年3月30日

Raspberry Piを買ってみた

11th Anniversary Projectの一つに追加メータを付けるというのがあって、こういうのを買ってみようかと思っていたのですが、どうせなら何か作ってみようと思いました。

スキャンゲージを作るのはかなり面倒なので、C7 Corvette Stingrayでは標準装備になった2軸加速度計を自作してみようかと思います。どういう表示をするものかというと、下のZR1がニュルブルクリンクで記録を出したときの動画で、右下でちょろちょろと動いているやつです。
驚いたことにZR1は横方向に1.7Gくらい出すときがあります。それとさすがに世界記録を出すドライバーだけあって、コーナーリングのときに見事に1G以上の円を描きます。タイヤのグリップは全方向に約1G強が最大値と言われていますから、円を描くというのはタイヤのグリップを減速Gから横Gへスムーズに移行させているということです。一般ドライバーに出来ることではありません。

 

とりあえず、用意したもの。 
140330-03
以前、スピダーの警告灯表示を液晶のキャラクタ・ディスプレイに表示するものを作ろうとして、途中で興味を失い死蔵していたArduino Pro Miniを引き出しの中から発掘しました。それと、小型の有機LEDモニタと6軸センサは、今回新たに購入。この有機LEDモニタに、6軸センサの出力を、先のビデオのように表示させる計画です。この大きさなら52mmのゲージポッドに収まります。

6軸センサも有機LEDもI2C通信なので、ArduinoでI2C通信をする方法を検索していたところ、最近ではRaspberry Piというマイコン・ボードが流行っているらしい事を知りました。Raspberry Piを使うと、無線LANも簡単に使えるようになります。Arduinoの場合、無線LANを使ったりネットに接続したりするのは、多少面倒なんです。

というわけで、Raspberry Piに興味が出てきたので、買ってみました。
Raspberry Piは、マイコン・ボードと書きましたが、これはもう立派なパソコンです。驚くべきことに、このボード一枚でパソコンとしての入出力が全部揃っています。ボードの大きさは、USBケーブルやLANケーブルのコネクタと比較してください。
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なんとこれ、LINUXベースのOSが走ります。ネットからOSをダウンロードしてSDカードに書き込むと、いきなり日本語GUIで起動します。基本的なソフトもすでにインストール済み。Mathematicaまで入っていました。何もせずネットにも繋がってwebも見られます。
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グラフィックス性能は初期型のXbox。CPU性能は、おおよそ300MHzのPentium2程度だそうです。Windows95とかの時代ですね。OS経由なので、Arduinoのように、いちいちハードウェアのスイッチを制御したりする必要がなく、面倒な処理は全部OS任せにできます。逆にそのせいで信頼できる入出力の応答は200Hz程度らしいですが、まあサーボ制御するのでもなければ問題なし。
これで加速度計を作って、さらにGPSモジュールなども加えて、無線LANを積めば、自宅ガレージに戻ってくると自宅のWiFiに自動で接続し、走行データをサーバーに自動的にアップロードなんていうことが出来るはず。さらに、スマートホンのティザリングなどを使えば、リアルタイム・アップロードだって可能です。使い道はいろいろと考えられます。

ただし、欠点はこの大きさ。
右下が52mmのメーター内に収めることを目的として選んだ部品ですが、それと比べるとかなり大きい。これでは、別置きの箱を必要としてしまいます。
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無線LANとかリアルタイム・アップロードなど夢を広げすぎると頓挫してしまう可能性が高いので、まずはArduinoで加速度表示だけを実現させて、無線LAN接続などはRaspberry Piをいじりながら構想していくことにしようと思います。

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